Firefox 4 beta 1レビュー:WebM対応、ローカルストレージ強化が目玉

杉山貴章(オングス)

2010-07-09 16:15

大幅に機能が強化される「Firefox 4」

 Moziila Foundationは7月6日(米国時間)、2010年中のリリースを目指す次期ウェブブラウザ「Firefox 4」の最初のベータ版を公開した。Windows版、Linux版、Mac OS X版がラインアップされており、mozilla.comのサイトよりダウンロードすることができる。

 このベータ版はアドオン開発者やテスターを対象として公開されたもの。したがってまだ一般での利用は推奨されていないが、メジャーバージョンアップにふさわしい大幅な機能強化が行われているため、興味のあるユーザーも多いことだろう。本稿で早速、Firefox 4 beta 1を試してみよう。

 なお、今回のレビューは以下の環境で行っている。

  • OS:Windows 7(32bit版)
  • CPU:Intel Core 2 Duo プロセッサー T7200 2.00GHz
  • メモリ:3.12Gバイト

 Firefox 4 beta 1ではメジャーバージョンアップにふさわしい様々な機能拡張が行われている。本稿ではその主なものを紹介するが、公式サイトには分かりやすく整理されたフィーチャーリストが掲載されているので、そちらも合わせて参照していただきたい。

参考記事:Firefox 4 beta 1を速攻チェック--UI刷新、HTML5対応強化

ユーザーインターフェースの刷新

 インストール直後の画面は図2.1のようになっている。「Welcome to Firefox 4」のページのイラストは未来のどこかの惑星を思わせるもので、空中に球状の物体を作っている様子が見て取れる。このイラストはバージョンが上がるごとに進化していくのが恒例となっており、正式リリースまでにどのように変わるのか楽しみである。

インストール直後の外観。ウィンドウの上部がすっきりした印象 図2.1 インストール直後の外観。ウィンドウの上部がすっきりした印象

 パッと見てまず気がつくのは、ロケーションバーを含むナビゲーションツールバーがタブの中に統合されたことだ。タイトルバーやメニューバーも無くなっており、代わりに左上に「Firefox」と書かれたオレンジのボタンが付いている。この大幅なUIの変更こそ、Firefox 4における目玉のひとつである。

「Tabs on Top」でメニューバーがなくなる

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