大幅に機能が強化される「Firefox 4」
Moziila Foundationは7月6日(米国時間)、2010年中のリリースを目指す次期ウェブブラウザ「Firefox 4」の最初のベータ版を公開した。Windows版、Linux版、Mac OS X版がラインアップされており、mozilla.comのサイトよりダウンロードすることができる。
このベータ版はアドオン開発者やテスターを対象として公開されたもの。したがってまだ一般での利用は推奨されていないが、メジャーバージョンアップにふさわしい大幅な機能強化が行われているため、興味のあるユーザーも多いことだろう。本稿で早速、Firefox 4 beta 1を試してみよう。
なお、今回のレビューは以下の環境で行っている。
- OS:Windows 7(32bit版)
- CPU:Intel Core 2 Duo プロセッサー T7200 2.00GHz
- メモリ:3.12Gバイト
Firefox 4 beta 1ではメジャーバージョンアップにふさわしい様々な機能拡張が行われている。本稿ではその主なものを紹介するが、公式サイトには分かりやすく整理されたフィーチャーリストが掲載されているので、そちらも合わせて参照していただきたい。
参考記事:Firefox 4 beta 1を速攻チェック--UI刷新、HTML5対応強化
ユーザーインターフェースの刷新
インストール直後の画面は図2.1のようになっている。「Welcome to Firefox 4」のページのイラストは未来のどこかの惑星を思わせるもので、空中に球状の物体を作っている様子が見て取れる。このイラストはバージョンが上がるごとに進化していくのが恒例となっており、正式リリースまでにどのように変わるのか楽しみである。
パッと見てまず気がつくのは、ロケーションバーを含むナビゲーションツールバーがタブの中に統合されたことだ。タイトルバーやメニューバーも無くなっており、代わりに左上に「Firefox」と書かれたオレンジのボタンが付いている。この大幅なUIの変更こそ、Firefox 4における目玉のひとつである。