「Google Chrome OS Dev」バージョン9.0597.10(Windows)が米国時間12月7日にリリースされ、「Google Cloud Print」オプションによって、ユーザーはドライバ不要でどこからでも印刷をできるようになる。このサービスは、ユーザーのローカルのプリンタドライバをGoogleの「クラウド」にインストールすることで、ユーザーが場所やOSの違いに関係なくプリンタに接続し、印刷できるようにするものだ。
Google Cloud Printの紹介ページには「ベータ」の文字が表示されているが、現状でも「Windows XP」「Windows 7」「Windows Vista」を搭載のコンピュータから同サービスをプレビューすることが可能だ。「Mac」とLinuxのサポートも予定されている。
利用を開始するには、Chrome OSの最新版と「Google Cloud Print Connector」をダウンロードする必要がある。Google Cloud Print ConnectorはCloud Printをネイティブでサポートしていないプリンタ向けにGoogleが用意している代替ソリューションだ。そこから、Google Chromeの「Option」メニュー内にある「Under the Hood」タブをクリックして、「Gmail」のユーザー名とパスワードを使ってサインインする。後の作業はGoogleがやってくれる。
インストール作業が完了すると、Googleが自動的にユーザーのローカルドライバをインストールし、ユーザーが自分のウェブ接続プリンタのリストを閲覧してテストページを印刷できるようになる。Chromeの「Option」に戻って、「Manage Print Settings...」をクリックすると、印刷履歴の確認やジョブの進行具合の追跡を行うこともできる。
Googleの文書によると、ベンダー各社は将来的に、Google Cloud Printingをネイティブサポートするクラウド対応プリンタを製造するという。Appleの「AirPrint」や、電子メールによるワイヤレス印刷が可能なHPの最新の「ePrint」シリーズデバイス群と同様のものだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。