クレオという会社名を聞いてすぐにERPソリューションを思い浮かべる読者は少ないだろう。しかし、クレオにおけるERPソリューションの歴史は古く、14年前の1993年にクライアント/サーバ型のERPパッケージ製品「CBMS Ver.1」をリリースするまでさかのぼる。
その後、1999年にはウェブコンピューティングに対応した「CBMS We」をリリース。さらに2004年には、製品名を「CBMS ZeeMシリーズ」に変更。.Netテクノロジを採用し、ウェブテクノロジはもちろん、リッチクライアントにも対応した。
クレオの代表的製品である毛筆印刷ソフト「筆まめ」の最初のリリースが1990年であることからも、同社ERPソリューションの歴史と製品に賭ける意気込みを感じることができるだろう。
CBMSの会計システムおよび人事給与システムは、2005年までに約1600社に採用されている。CBMS ZeeMシリーズは2005年より本格的な販売が開始され、現在までに約200社の新規ユーザー企業に採用されている。
CBMS ZeeMシリーズは、規模的には売り上げで数十億円から数百億までの中堅企業が主なターゲットだ。このエリアは、ワークスアプリケーションズの「Company」やエス・エス・ジェイ(SSJ)の「SuperStream」、富士通の「GLOVIA」など、数多くの強豪がひしめいている。
また、OracleやSAPなどの巨大ERPベンダーも、大規模から中堅・中小規模の市場への参入を目指しており、非常な激戦区となっている。
約1600社が導入した実績を持つCBMS ZeeMシリーズ
クレオの取締役CFO兼社長室長で、公認会計士でもある大矢俊樹氏は、「CBMS ZeeMシリーズは、徹底的に現場にこだわり、現場を楽にすることを目的に開発されている。最もこだわっているのは使いやすさだ。使いやすさは、シンプルだけど最も重要なポイントだ」と話す。
100名以下のベンチャー企業であれば、個性豊かな社長がすべてを把握して会社の運営を行うことができる。しかし、中堅企業に成長すると、社長が1人ですべてを把握することが難しくなる。そこで、組織として会社を運営していくことが必要になる。
「中堅企業の組織がスムーズに運営されるには、現場が自ら計画して、実行して、分析して、また計画するというサイクルを実現しなければならない。強い会社は、現場が強い。現場の力を最大限に引き出すことが経営者の腕の見せ所であり、それをサポートするのがITだ」(大矢氏)
大矢俊樹(クレオ取締役CFO兼社長室長 公認会計士)慶應義塾大学経済学部卒。監査法人トーマツで監査および株式公開支援業務に従事。その後ソフトバンク・インベストメント(現SBIホールディグス)でベンチャーおよびバイアウト投資、投資先のインキュベーションを担当。2003年にヤフーに入社し、事業戦略室長を経て現在は経営戦略本部シニアマネジャー。2006年、クレオに出向し取締役CFO/社長室長に就任。2007年4月よりパワーウイングス取締役も兼務する。
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