米Microsoftは2月25日(米国時間)、パナソニックとIP(知的財産)ライセンス契約を締結したと発表した。この契約の下、Microsoftは同社が持つファイルシステム「exFAT(Extended File Allocation Table)」テクノロジをパナソニックにライセンス供与する。
exFATは、前身となるFATシステムを改善したファイルシステムで、フラッシュメモリデバイスが扱うファイルのサイズを拡大できるもの。また、デスクトップPCとコンシューマエレクトロニクス機器間のデータ移動や交換を容易にするという。
今回の契約でパナソニックは、MicrosoftのexFATテクノロジのライセンスに加え、FAT32ファイルシステムにおけるロングファイルネームテクノロジを自社製品に活用するためのライセンスも取得した。
Microsoftでは、基礎的なテクノロジをメーカー各社の製品に活用してもらうと同時に、各メーカーが開発したデバイスやアプリケーション、サービスなどがシームレスに相互運用できることを目指し、さまざまなIPライセンスプログラムを提供している。これまでにも三洋電機やオリンパスなどとexFATについてのライセンス契約を締結してきた。
MicrosoftのIP&ライセンシング担当ゼネラルマネージャー David Kaefer氏は、「MicrosoftのexFATテクノロジは、コンシューマー向けマルチメディアのエクスペリエンスを強化するために開発されたもので、テレビに代表されるコンシューマーエレクトロニクス機器が従来型のメディアコンテンツを越えようとする中で特に重要な役割を果たす」としている。