米BEA Systemsは、5月に発表したBEA AquaLogic Pages 1.0、BEA AquaLogic Ensemble 1.0、BEA AquaLogic Pathways 1.0という3製品によって、ソーシャル・コンピューティング・ソフトウェアという新しい分野へ進出しようとしている。同社のプロダクトマーケティング シニアディレクター(※)であるJay Simons氏にこれらの製品がBEAに、そしてユーザーにもたらす影響について聞いた。
(※:このインタビューの後、同氏はマーケティング部門 バイスプレジデントに昇格している)
BEAのJay Simons氏
ソーシャル・コンピューティングはもともとコンシューマー分野で利用されてきたもの。ユーザビリティに関しては企業内で利用されてきたシステムよりも進んでいる。今日、企業のエンドユーザーはプライベートでGoogleなどコンシューマーサービスを頻繁に利用しており、企業システムでも同等のユーザビリティが求められている。同社のソーシャル・コンピューティング・ソフトウェア群はこうした期待に応えながら、企業内のエンドユーザーから情報を吸い上げ、これらの情報が適切なユーザーのもとに届けるというシステムの基盤となる。
一方で、BEAはSOA・BPMへの取り組みも行っている。これは、サイロ状に分断された情報システムどうしをつなげて連携させようというものだ。BEAはソーシャル・コンピューティング・ソフトウェアで、「情報システムのサイロだけでなく、ビジネスユニット間の情報のサイロを解消する」(Jay Simons氏)ことを目指す。「SOAやBPMはIT駆動型、ソーシャル・コンピューティングは参加駆動型」(同)。こうして、システムとビジネスの両方から企業の情報のながれを改善していくことを狙う。
BEAの提供するSOA、BPM、ソーシャル・コンピューティングの3つは、互いに結びついている。ソーシャル・コンピューティング状でのユーザーの行動がBPMのプロセスを走らせ、SOA状のサービスを利用するといった連携も可能となっている。
Jay Simons氏は「これまではマシンやデベロッパといった、企業の中でも限られたリソースだけがSOAにアクセスしてきた。しかし、ソーシャル・コンピューティングによってエンドユーザーがSOAのサービスにアクセスすることができる」(同氏)とする。Pagesでは、システムに蓄えられたデータやシステムのサービスに、エンドユーザーが簡単にアクセスするための機能が搭載されている。システム投資から利益を受けることのできる対象が大きく広がるというわけだ。また、従来、システム部門を通して行ってきページ製作をユーザーだけで行い、素早い構築を可能とするというメリットもある。
現在のBEAの取り組みは大きく分けて、エンタープライズにビジネスプロセス中心の動きをもたらす、人とプロセスとテクノロジーを新しい形で統合する、エンドユーザーたる”知識労働者”を中心に置く、という3つに分けることができる。ソーシャル・コンピューティング・ソフトウェアは、特に後者2つにフォーカスしながら、これまで同社がリーチできなかった問題にリーチし、ユーザーのビジネスの変化対応を助けるものとなる。
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