NECは7月26日、「UNIVERGE“FOMA”連携ソリューション」に無線LANの接続状況から各人のプレゼンス情報(「外出中」や「電話中」といったステータス情報)を自動的に設定・更新する「ActivePresence」と、プレゼンス機能と連動して多人数への即時同報が可能なメッセージングソフト「UNIVERGE IM1000」を商品化、販売活動を開始した。
「UNIVERGE“FOMA”連携ソリューション」は、FOMA/無線LANのデュアル端末である「N900iL」を活用して、社内外を問わずに電話やデータを活用できるというシステムだ。これをさらに強化するために、今回プレゼンス機能およびメッセージング機能を強化した。これにより、相手の不在で電話がつながらないといった機会損失を低減し、迅速な意思疎通が可能になる。
「ActivePresence」は、従来手動で更新されていたプレゼンス情報を自動取得・更新することで、より正確なプレゼンス情報が得られるようにしたものだ。情報の取得は無線LANアクセスポイントの接続情報をもとにしており、ユーザーによる手動プレゼンス情報設定にも対応する。表示はブラウザ上で行われるため、ノートPCなど「N900iL」以外の端末からも参照可能だ。
「UNIVERGE IM1000」は相手のプレゼンス情報にあわせて最適な方法を選択できるメッセージングツールだ。基本的に電子メールよりも到達が速く、即座に確認できるインスタントメッセージでの一斉配信をするが、相手が外出中などの場合iモードメールや電子メールに自動転送する。
販売価格は「ActivePresence」が税別48万円から、「UNIVERGE IM1000」が税別69万円から。出荷は8月1日からを予定しており、同社はこの3年間で各1000システムの販売を見込む。