NECは7月12日、20から50席の中小規模コンタクトセンターを構築する基盤ソフト「Q-Master(日本語版)」の販売を開始した。
Q-Masterは、NECがニュージーランドのZeacomと共同で開発を行い、欧米・アジア・オセアニア地域を中心に18カ国で1600セット以上の導入実績を持っている。今回発売されるのはそのQ-Masterを日本語化し、日本市場向けのカスタマイズを行ったものだ。
同製品はコンタクトセンターに必要なACD(着信電話の振分け)やIVR(自動音声応答)、統計管理などの機能を1つのサーバに集約し、全機能の設定を管理ツール「Administrator」で一括管理できる。また、同社のPBX「APEX3600iシリーズ」「APEX7600iシリーズ」やIPテレフォニーサーバ「UNIVERGE SV7000シリーズ」と組み合わせるだけでシステムを構築できる。
また、電話やFAXなどマルチチャネルで寄せられる情報を一元的に集約し管理、対応できる。コンタクトセンターから顧客への電話営業であるアウトバウンド業務に必要な機能もオプションで用意されているため、機能拡充も容易に実現できるとしている。
価格は350万円からで、出荷開始予定日は8月1日。同社は今後3年間で400システムの販売を目標とする。