ノーテルネットワークスは9月26日、ルーティングやWAN、イーサネットスイッチング、セキュリティ、VoIP、VPNなど複数のネットワーク機能を単一の筐体に統合したアクセスルータ「Nortel Secure Router 4134」を発表した。
ノーテルでは、ネットワークに接続されるデバイスが増大し、利用形態が多用化する「ハイパーコネクテッド」(接続性過多)な時代において、シンプルで最適化された企業ネットワークを実現するための戦略として「Business Optimized Networking」戦略を推進している。この戦略には、障害回復力の高いスケーラブルなコアを構築し(Converge)、リモートサイトなどに統合アクセスを拡張してネットワークを簡素化し(Extend)、ユビキタスアクセスを実現するモバイル化を推進し(Mobilize)、アプリケーション処理を加速化、最適化し(Accelerate)、ネットワーク管理とセキュリティを確保する(Secure and Manage)という5つの要素があるが、今回発表された新製品は、この中で「Extend」の役割を担うものだという。
Secure Router 4134は、企業のリモートサイトや支店などでの導入を想定している。リモートサイトなどでは、音声やデータ、映像などの通信を統合した「ユニファイドコミュニケーション(UC)」は困難とされていたが、複数のネットワーク機能が統合されたことで、UCの実現が容易になる。また、ネットワークデバイスの数が削減できるため、「ハードウェアコストが抑えられ、管理や運用コストの削減にもつながる」と、同社 エンタープライズ&チャネルズ営業本部 テクニカルセールス&マーケティング 部長の犬塚昌利氏は説明する。
同製品は、2008年第2四半期に、Microsoftとの提携の下、「Microsoft Office Communications Server (OCS) 2007」のテクノロジが搭載される予定だ。日本での提供は、2008年後半を予定しており、「OCSの搭載は他社製品との大きな差別化ポイントだ」と、ノーテルネットワークス エンタープライズ&チャネルズ営業本部 プロダクトマネージャーの沼田真哉氏はアピールしている。
Nortel Networks コンバージドデータネットワークス リードプロダクトマネージャーのPhilippe Michelet氏今回発表した製品はリモートサイトや支店など、中規模ネットワークをターゲットとしているが、ノーテルではBusiness Optimized Networking戦略の実現において、データセンター全体の最適化を目標としている。そのためにノーテルが提供できることとして、Nortel Networks コンバージドデータネットワークス リードプロダクトマネージャーのPhilippe Michelet氏はネットワークの仮想化とサービスの仮想化を挙げており、こうした仮想化を実現する今後発表予定の製品についても一部明かした。
Michelet氏によると、ネットワークの仮想化については、現在提供している「Ethernet Routing Switch (ERS)8600 シリーズ」のソフトウェアアップグレードとして、「VRF(Virtual Routing and Forwarding)やMPLS VPNといったネットワークの仮想化機能を2008年には提供予定だ」と述べた。
また、サービスの仮想化としては、各企業に必要なファイアウォールやSSLアクセラレーションなどの機能をデータセンターが切り分けて提供できるようなバーチャルラックのような製品を、2008年前半には発表する予定だとした。
ノーテルでは、8月に日本法人の新社長として平松敏之氏が就任したばかり。日本人社長の就任は、2001年に村上憲郎氏(現・グーグル 代表取締役社長)が退任して以来となる。平松氏は、新社長の抱負として、「エンタープライズ分野を強化するにあたって、今後はよりアライアンスを広げたい」と述べた。
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