日本AMDは12月14日、ライブドアが運営するデータセンターに新たに設置される1000台のエッジサーバにAMD Opteronプロセッサ146HEが採用されたことを発表した。
ライブドアは、自社ポータルサイトへのアクセス数の急増と、データセンター事業の拡大に伴い、エッジサーバの処理能力を従来の約2倍以上に高める必要があった。そこで同社は、サーバ増設による運用コスト増を回避し、さらにサーバ本体や空調設備の電力消費量やサーバ設置スペースなどを節減することを検討した結果、AMD Opteronプロセッサを核とする自社でのエッジサーバシステム構築に踏み切った。システムは、すでにライブドアデータセンターにおいて稼動している。
今回採用されたAMD Opteronプロセッサ146HE は、消費電力を約55ワットに抑えつつ、クロック数の向上を実現した製品。エッジサーバの消費電力を抑え、処理能力も向上させている。同プロセッサを搭載したマシンは、サーバ本体の電力消費を削減し、空調設備などの運用コストを低減できる。また、1ラックあたりのサーバ設置台数を従来の約2.5倍に増加させることが可能なため、全体としての省スペース化も可能になる。
ライブドアは、このプロセッサを採用し、さらにHDDを介さずNASから直接サーバを起動させることで、さらなる消費電力の削減を達成している。