世界のスパコンランキングTop500発表--上位35台中34台が米国勢に

Michael Kanellos(CNET News.com)

2005-11-15 15:49

 米政府関係者は2年半前、スーパーコンピュータ分野における米国の競争力に不安を感じていた。スーパーコンピュータは、世界中の気象モデリング、分子の相互作用、あるいは核爆発のシミュレーションなどに対応する。

 しかし、この不安は大げさ過ぎたかもしれない。

 新たに公表されたスーパーコンピュータのTop500ランキングでは、米国に設置されているマシンの台数が、6カ月前の277台から305台へと増加した。一方で、欧州、中国、および日本に設置されたマシンの台数は減少した。上位35台中34台は米国のメーカーもしくは大学のマシンだった。

 スーパーコンピュータでは、IBMが引き続き圧倒的なシェアを誇っている。半年ごとに公表されるこのTop500ランキングでは、IBMがトップ3を独占したほか、上位10台中5台までを占めた。全体的に見ると、ランキング入りしたマシンの43.8%を同社が占めた。この数値は、ほかのどのメーカーや大学よりも高い。

 同社の「BlueGene/L」は、2004年11月にNECの「地球シミュレータ」をトップの座から引きずり下ろすと、その後は3期連続でスーパーコンピュータ世界トップの座を維持している。Lawrence Livermore National Labsに設置されている同コンピュータは、ここ6カ月の間に規模を倍増させ、現在では13万1076個のプロセッサを搭載するまでになった。しかも、同コンピュータは今後も拡張を続ける予定だ。

 IBMのDeep Computing担当バイスプレジデントDave Turekは、「アーキテクチャの特性として、その限界よりも、むしろ顧客が何を求めるかの方が問題だ」と語っている。

 BlueGene/Lは現在、1秒におよそ281兆回の計算を処理する280.6テラフロップスをたたき出す。同マシンは、処理能力が100テラフロップスを越える唯一のコンピュータでもある。

 Top500をまとめる組織はランキングの概要のなかに、「このシステムは、今後数回はTop500ランキングでスーパーコンピュータの世界トップの座を維持し続けるものと思われる」と書いている。

 ほかの米国系企業の成績も良好だった。Hewlett-Packard(HP)は全体の33.8%を占め、6月の131台から169台へと盛り返した。Dellも「Thunderbird」で5位に付け、トップ10に食い込んだ。Sandia National Laboratoriesに設置されているThunderbirdは、8000個のプロセッサを搭載するスーパーコンピュータ。

 ランクインしたマシンの3分の2である333台がIntel製マイクロプロセッサを搭載していた。「Intel Itanium」チップ搭載のスーパーコンピュータの台数が激減する一方で、「Intel Xeon」や、Advanced Micro Devices(AMD)の「Opteron」などの64ビットプロセッサを搭載した機種が増加している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    【マンガ解説】まだ間に合う、失敗しない「電子帳簿保存法」「インボイス制度」への対応方法

  2. セキュリティ

    企業のDX推進を支えるセキュリティ・ゼロトラスト移行への現実解「ゼロトラスト・エッジ」戦略とは

  3. 経営

    2023年データとテクノロジーはどう変わるか 分析プラットフォームベンダーが明かす予測と企業戦略

  4. セキュリティ

    リモートワークで浮き彫りとなった「従来型VPN」、課題解決とゼロトラスト移行を実現する最適解

  5. セキュリティ

    第2世代EDRはココが違う 「自動化」でエンドポイントセキュリティの運用負荷・コストを削減

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]