マイクロソフトは4月21日、都内で「Microsoft Windows Vista」の説明会を開催した。これまで、開発者やパートナー向けにはすでにベータ版を配布するなどしているが、日本におけるVista(日本語版)の一般公開はこれが初となる。
第一幕で登場したBill Gates氏に続き、第二幕にはマイクロソフト Windows本部 本部長 Jay Jamison氏が登壇。「Windowsが初めて発表された1985年、それはマニアのものだった。それから20年、多くの変革を遂げてきた。現在と1985年当時は比較できるものではない」と、まずはOSや取り巻く環境が大きく変化した歴史を振り返った。
インターネットを中心に、ウェブやメール、映像、動画などのデジタルエンターテインメントデータといった扱う情報量の増加を踏まえ、「こんなに多くの情報があると、必要な情報を探すことは難しい。また、プライバシーの問題も日々刻々と高まっている。安全にコンピュータを使うにはどうしたらよいのか。その答えが“Vista”だ」と、Jamison氏は語った。
Windows Vista製品ラインアップは、全部で5つ。企業向けの「Business」「Enterprise」とコンシューマ向けの「Home Basic」「Home Premium」、「Ultimate」となる。
発売までのタイムラインとして、今年の5月下旬をめどにパブリックβを配布することを明らかにした。2006年11月に企業向け製品の提供を開始し、2007年にようやくコンシューマ向けのVista搭載PCが市場にお目見えすることになる。
「日本は、世界をリードする重要な市場だ。日本の市場で事業展開できることをワクワクしている。日本で受け入れられることは成功するということ」(Jamison氏)と、日本マーケットの重要性をアピールした。