アップル、Cocoaベースの「Finder」を完成か--Snow Leopardの準備着々

文:Tom Krazit(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2008-10-20 10:01

 Appleが「Mac OS X」の最も重要なアプリケーションの1つを、自ら推奨するプログラミング環境で構築し直したと、報じられている。

 AppleInsiderによれば、Appleは「Mac OS X 10.6(開発コード名:Snow Leopard)」のリリースに先立ち、Mac OS Xのファイル管理アプリケーション「Finder」を開発環境「Cocoa」で作成し直したという。何年にもわたり、内外の開発者にCocoaへの転換を推奨してきたAppleにとって、開発環境「Carbon」を利用したFinderは頭痛の種だった。

 AppleはSnow Leopardについて多くを語っていないが、自分達の64ビット化への対応を完了させるものと位置づけてきた。また、Carbonでは64ビットアプリケーションは記述できないとも述べ、開発者たちのCocoaへの移行を図ってきた。

 大規模なアプリケーションの開発環境を移行することは容易ではない。Adobe SystemsはCocoaだけが64ビット化に対応することを知るまで、Carbonを使って64ビット版のPhotoshopを作成する計画を立てていた。そのため現在では、Mac OS用の64ビット版Photoshopの計画を遅らせている。

 Snow Leopardは、2008年6月に行われたWorldwide Developers Conference(WWDC)で発表された。その際、リリースは「約1年後」とされた。Appleはこれだけの時間をかけて、さまざまな問題に対処していると見られる。同OSでは、ディスクイメージを違うパーティションや外部ドライブに作成できるようになるとも、AppleInsiderには書かれている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    カスタマーサポート業務で生成AIはどう使えるか、代表的な活用場面を解説

  2. ビジネスアプリケーション

    新規アポ率が従来の20倍になった、中小企業のDX奮闘記--ツール活用と効率化がカギ

  3. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  4. ビジネスアプリケーション

    9割以上のエンジニアが肯定、生成AIはアプリケーション開発をどう変えるか

  5. 運用管理

    急がれるメインフレームのオープン化に、COBOLの既存ロジックを崩さずに移行できるリホスト方式

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]