Microsoftは、「Small Business Server」製品の新バージョンとも異なる、新たな小企業向けのサーバOSを発表した。
Small Business Serverは、50人以下の規模の中小企業向けに用意された、Windows ServerとExchange Serverのバンドル製品となっているが、新たに発表された「Windows Server 2008 Foundation」は、OSのみで構成されており、15人以下のユーザー向けのシングルプロセッササーバ製品が対象となる。
Windows Server 2008 Foundationは、まるでサーバ界のネットブックのような、ごく小さな規模の企業向けの超低コストなサーバ製品群向けに、特別にMicrosoftが投入する製品となる。Windows Server 2008 Foundationは、新たなサーバ製品へのプレインストールという形でのみ販売される予定。
Microsoftの最高経営責任者(CEO)であるSteve Ballmer氏は、2009年2月の金融アナリストとの会合で、Windows Server 2008 Foundationの正式発表が迫っていることを明らかにし、その必要性について説いている。
Ballmer氏は「売上高を確保する意味でも、新たな低コスト、低価格、低機能に限定される(バージョンの)WindowsのサーバOSの発表が予定されている。サーバ価格およびハードウェア価格の下落に伴って、(サーバ界でも)必ずしもネットブックと同じ現象が観察されるというわけではないものの、もし500ドルでサーバを購入することができるのに、搭載されるサーバOSに対して、さらに500ドルを費やしたいと考えるケースは稀であろう。それゆえに、サーバレベルでも、まるでネットブックを意識したような価格帯の製品が必要であるとの結論に至り、今後1〜2カ月以内に、Foundationエディションの提供を開始する計画が立てられている」と語った。
また、Microsoftは9月末まで、Windows Server 2008 Foundationの売り上げの一部を、非営利組織への技術提供をサポートするTechSoup.orgおよびTelecentre.orgに寄贈する方針も明らかにしている。
Ballmer氏は米国時間4月1日に声明で、「これによって、事業成長を技術的な側面から基礎的に支援するのみならず、金銭的な側面からもコミュニティーをサポートする、新たな機会が開かれるととらえている」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ