MS、「Windows Server 2008 Foundation」を発表--小企業向けの低価格サーバOSに

文:Ina Fried(CNET News.com) 翻訳校正:湯木進悟

2009-04-02 06:47

 Microsoftは、「Small Business Server」製品の新バージョンとも異なる、新たな小企業向けのサーバOSを発表した。

 Small Business Serverは、50人以下の規模の中小企業向けに用意された、Windows ServerとExchange Serverのバンドル製品となっているが、新たに発表された「Windows Server 2008 Foundation」は、OSのみで構成されており、15人以下のユーザー向けのシングルプロセッササーバ製品が対象となる。

 Windows Server 2008 Foundationは、まるでサーバ界のネットブックのような、ごく小さな規模の企業向けの超低コストなサーバ製品群向けに、特別にMicrosoftが投入する製品となる。Windows Server 2008 Foundationは、新たなサーバ製品へのプレインストールという形でのみ販売される予定。

 Microsoftの最高経営責任者(CEO)であるSteve Ballmer氏は、2009年2月の金融アナリストとの会合で、Windows Server 2008 Foundationの正式発表が迫っていることを明らかにし、その必要性について説いている。

 Ballmer氏は「売上高を確保する意味でも、新たな低コスト、低価格、低機能に限定される(バージョンの)WindowsのサーバOSの発表が予定されている。サーバ価格およびハードウェア価格の下落に伴って、(サーバ界でも)必ずしもネットブックと同じ現象が観察されるというわけではないものの、もし500ドルでサーバを購入することができるのに、搭載されるサーバOSに対して、さらに500ドルを費やしたいと考えるケースは稀であろう。それゆえに、サーバレベルでも、まるでネットブックを意識したような価格帯の製品が必要であるとの結論に至り、今後1〜2カ月以内に、Foundationエディションの提供を開始する計画が立てられている」と語った。

 また、Microsoftは9月末まで、Windows Server 2008 Foundationの売り上げの一部を、非営利組織への技術提供をサポートするTechSoup.orgおよびTelecentre.orgに寄贈する方針も明らかにしている。

 Ballmer氏は米国時間4月1日に声明で、「これによって、事業成長を技術的な側面から基礎的に支援するのみならず、金銭的な側面からもコミュニティーをサポートする、新たな機会が開かれるととらえている」と述べた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    初心者にも優しく解説!ゼロトラストネットワークアクセスのメリットと効果的な導入法

  2. ビジネスアプリケーション

    Google が推奨する生成 AI のスタートアップガイド、 AI を活用して市場投入への時間を短縮

  3. セキュリティ

    「2024年版脅威ハンティングレポート」より—アジアでサイバー攻撃の標的になりやすい業界とは?

  4. ビジネスアプリケーション

    ITR調査結果から導くDX浸透・定着化-“9割の国内企業がDX推進中も成果が出ているのはごく一部”

  5. ビジネスアプリケーション

    改めて知っておきたい、生成AI活用が期待される業務と3つのリスク

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]