Microsoftは、ユーザーが「Windows」の技術的問題を解決するのを支援するオンラインおよびPCベースの新ツール「Fix it Center」をテストしている。
「Windows 7」には相当数の診断ツールが組み込まれているものの、無料で使えるFix it Centerは、これらをさらに充実させるとともに、「Windows XP」と「Windows Vista」にも同様の機能をもたらすことを目的としている。
同サービスは、ダウンロードして利用するWindows用プログラムとオンラインサービスの両方から構成されており、米国時間4月15日にベータ版が公開された。
Microsoftは、公式ウェブサイトで次のように述べている。「Fix it CenterはPCとデバイスに関する多くの一般的な問題を自動的に検出して修正する。また、既知の問題を事前に確認して更新プログラムをインストールすることにより、新たな問題を防止することもできる。Fix it Centerは、問題の診断と修復に必要な多くの手順を、ユーザーのために作業を行う自動ツールに統合するものだ」
Fix it Centerは約300件の修正プログラムを組み込んでいるが、Microsoftによれば、Fix it Centerだけで問題を解決できない場合でも有益だという。
Microsoftは、「Fix it Centerで解決できない問題があったとしても、顧客は電話や電子メール、またはチャットによるサポートを利用できる。その場合、Microsoft Supportの専属担当者がユーザーのFix it Centerアカウントにアクセスして、ハードウェアや問題点、およびユーザーがすでに試みた解決策に関する詳細を入手し、問題をより迅速に解決できるようにしてくれる」と説明している。
Fix it Centerは、Windows XP、Windows Vista、Windows 7に対応する。ただしWindows XPでは、Service Pack(SP)3(「Windows XP Professional」の64ビット版ではSP2)を適用している必要がある。また、「Windows Server 2003 SP2」「Windows Server 2008」および「Windows Server 2008 R2」にも対応する。
Microsoftは、複数のPCで同じアカウントが利用できるようにして、小規模企業に対する訴求力も持たせようとしている。
Fix it Centerは、MicrosoftがWindowsの問題解決作業を自動化するための手段として開発した「Microsoft Fix it」を拡充するものだ。Microsoftは2008年12月、ユーザーがボタンをクリックすると一連の問題解決手順が自動で実行されるオプションを、一部のサポート情報ページで公開した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ