Novellがネットブック用のフルサポートOS「SUSE MeeGo」を発表した。MeeGoはIntelとNokiaが支援する、モバイル機器向けの新たなLinuxディストリビューションだ。
Novellは台湾において現地時間6月1日、今後1年にわたり、さまざまなメーカーのネットブックに「SUSE MeeGo」がプリインストールされると発表した。同社は同OSを採用する具体的なメーカー名は明かさなかった。SUSE MeeGoの前身である「SUSE Moblin」をプリインストールしていたメーカーには、サムスン電子や台湾のMicro-Star International(MSI)などがある。
「SUSE MeeGoの出荷に向けたわれわれの取り組みは、デスクトップLinux市場の有力OSベンダーである当社の地位をさらに拡大する」と、Novellのクライアントプリロード担当ディレクターを務めるGuy Lunardi氏は、声明で述べている。「Novellは、より優れたコンピューティング体験をユーザーに提供することに情熱を注いでおり、MeeGoはこうした取り組みの成果と言える」
基本OSであるネットブック向け「MeeGo v1.0」は、先週リリースされた。MeeGoのソフトウェア開発キット(SDK)は現在のところネットブックだけを対象としているが、次期バージョンではモバイル端末やタブレットもサポートする予定だ。
2月のMobile World Congressで発表されたMeeGo v1.0は、スマートフォン向けが主体のNokiaの「Maemo」(Nokiaのクロスプラットフォーム型アプリケーションフレームワーク「Qt」を含む)と、Intelの「Moblin」を統合したもので、ネットブックのほか、タブレットなどのモバイルインターネット端末(MID)を主要対象としている。MeeGo v1.0は、x86系およびARMベースの機器で動作する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。