米Websenseはこのほど、2007年のセキュリティ脅威予測を発表した。犯罪集団がハッカーコミュニティと手を組み、さらに組織化されたサイバー犯罪機構が形成されると予測している。
2006年はサイバー犯罪が増加し、新手のサイバー犯罪者が台頭した年であったとして、2007年は水面下で活動しているサイバー犯罪がさらに組織化され、より強力な犯罪機構が成立すると予測している。これによりゼロデイ攻撃コードの市場がさらに活発になり、クライアントとサーバの両方に対するさらに強力な攻撃やゼロデイ攻撃の数が増加するとしている。
また同社では、MySpaceやWikipediaといったWeb 2.0サービスを提供するウェブサイトが攻撃の標的になると予測している。これはWeb 2.0サイトはコンテンツが常に変化するという性質から、監視や安全確保が難しいためだという。また、被害を受ける可能性があるユーザーが無数におり、犯罪者やスパム業者、アドウェア業者などは格好の標的を見つけやすくなっていると指摘した。
このほか、2006年に数社が発表したアンチ・フィッシング・ツールバーを無効にしたり回避する攻撃や、悪質なコードによる情報盗難の増加、新たなプロトコルで感染を拡大するといったボットの進化などが2007年に予測されるとしている。