情報セキュリティ教育事業者連絡会(Information Security Education Providers Association:ISEPA)は11月14日、活動方針と今後の活動内容などを明らかにした。ISEPAは、情報セキュリティ人材の育成を目指して、10月に発足した団体。同会は、スキル、相互認証、イベント――の3つのワーキンググループ(WG)で活動を開始する。
スキルWGでは、情報セキュリティ人材像の分析・定義付け・キャリア直結型の人材育成マップの提示をゴールに設定。2008年2月をめどに、職種・スキル・アウトプットの関連性や既存の教育・資格制度との紐付けを明確にした「人材育成マップ」を作成する。また、そこで抽出された職種と実際のキャリアを照らし合わせた「キャリアパス」を提示し、個人のキャリアアップのための包括的な指針を提案する。
相互認証WGでは、大学をはじめとする各種教育機関の教育プログラムの互換性を実現し、利用者の利便性の向上、既存にない教育コンテンツ開発・認定や講師認定スキームを提供することをゴールとし、「資格継続プログラム相互認証リスト」、「資格取得要件リスト」、「大学・大学院教育プログラム採用教育・資格リスト」を作成する、さらには「プロフェッショナル講師育成&評価手法案」、「新規教育コンテンツ作成」なども視野に入れた活動を展開していくとしている。
また同WGでは、各資格間の相互認証スキームを確立し、不足している講師の共有と育成、大学教育機関との連携促進、教育プログラムの質の確保など、数多く存在する資格制度の体系化を通して利便性の向上も目指す。
イベントWGでは、これらのWGの成果などを発表するワークショップを開催、ウェブ、出版関連を含めた広報活動を実施していく。