トータルセキュリティの実現には、(1)ネットワーク&ゲートウェイ、(2)データ&エンドポイントという2つの技術分野があり、その両者を(3)管理がつないでいくという。
Check Pointの戦略「トータルセキュリティ」
(1)ネットワーク&ゲートウェイでは、「オープンチョイス」が差別化となる。Check Point自身もアプライアンスを提供するが、NokiaやIBMといったパートナーも製品を提供する。顧客は自分たちが望むタイプの製品を選択できるのだ。
Check Pointは同日、最新ブランド「Power-1」で展開する2機種を含め、計5機種を発表してUTM製品のラインナップを完成させた。中でも「Check Point Power-1」は、「Check Pointにとって今年最大の発表」(Shewd氏)というほど、同社にとって重要な製品となる。
UTMは、ファイアウォール、VPN、IPSといった様々なセキュリティ機能を提供するアプライアンス。これまでは中小規模企業向けに提供してきたが、Power-1はデータセンター仕様。テレコムなどからニーズが高かったハイエンドに対応する。
上位機種となる「Power-1 9070」は、ファイアウォールのスループットが最大14Gbps、IPSは6.1Gbpsで、価格性能比は1Mbpsあたり4ドルを実現した。「ハイエンドでは最も価格性能比に優れた製品」とShewd氏は胸を張る。Power-1では9070のほか、下位モデルの5070(ファイアウォールスループット9Gbps)も提供される。
UTM-1では、エントリレベルの「UTM-1 Total Security 270」「UTM-1 Total Security 570」、UTM-1ラインでは最上位となる「UTM-1 Total Security 3070」を発表した。
(2)データ&エンドポイントには、ファイアウォール、ウイルス対策、データセキュリティ、VPNなどのエンドポイントセキュリティ技術が含まれる。だが、個々のセキュリティ問題に対応する製品を導入していては、ベンダーのリストは膨大なものになるだろう。
5000台のPCを要するシステムを保護するために、約14の製品が必要といわれているが、導入、実装、管理のコストは計り知れない。Check Pointは、このようなマルチベンダー状態を置き換えるソリューションの提供を目指していきたい考えだ。
Check Pointは今年2月、「Check Point Endpoint Security」というセキュリティソリューションを発表した。クライアントにはファイアウォール、NAC、プログラム制御、アンチウイルス、データ保護などを単一のエージェントで提供、それらを単一のコンソールで管理できるというソリューションだ。
これは(1)と(2)の技術をトータルセキュリティとして提供するというものだ。管理を簡素化するためにゲートウェイを統一し、エンドポイントでは単一のエージェントを利用。ポリシー定義、実装、プロビジョニング、モニタリング、レポート、規制順守、監査を単一のコンソールで管理可能だ。
今後は個々の機能を強化しつつ、統合も強化していくという。
1994年に設立されたCheck Pointは来年、創業15周年を迎える。ファイアウォール企業としてスタートし、現在はエンドポイントセキュリティまで守備範囲を広げて展開している同社だが、Shewd氏は差別化の要因を「セキュリティにフォーカスしており、社員の多くが専門家であること」と語る。
「最高のセキュリティ、全てをカバーする製品を提供することで、最も包括的なセキュリティ製品を提供する。セキュリティを次のレベルにする体制は整っている」と自信を見せている。
Check Point Experience EMEAは、同社がEMEA(欧州、中東、アフリカ地域)市場向けに毎年開催しているカンファレンス。今年で4回目の開催で、EMEA地区を中心に約1100人が参加している。
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