ソフォスは11月17日、2008年10月のコンピュータセキュリティ脅威傾向を発表した。ユーザーのコンピュータへの感染を狙う悪質な添付ファイルを含むメールの割合が、3カ月で8倍に増えているという。
調査結果によると、2008年の7月から9月に配信されたメールのうち、ユーザーのコンピュータへの感染を狙う悪質な添付ファイルを含むものは、全体の0.2%(416件中1件)だった。0.03%(3333件中1件)だった2008年の4月から6月の期間に対して、8倍になっている。
10月もこの傾向は続いており、請求書などを詐称して添付ファイルを開かせようとするメールマルウェアが蔓延した。10月に確認された添付ファイル型メールウイルスの比率は、全体の0.39%(256件中1件)であった。SophosLabsの報告によると、9月28日から10月27日の30日間にソフォスのスパムトラップで検知されたユニークな悪質添付ファイルは133件だった。
SophosLabsが10月に発行したマルウェアアップデートは184回で、1097種類の対策が含まれていた。その内訳は、トロイの木馬対策が78%、Windowsワームおよびウイルス対策が13%となっている。