「偽セキュリティソフト」というものをご存知だろうか?偽セキュリティソフトとは大した機能を持たないにも関わらず、セキュリティ対策が行えると偽って配布されるソフトのことである。
多くの場合、PCがウイルスに感染していないにも関わらず、偽の警告を表示してユーザーの恐怖を煽り、問題を解消したければ、有償版を購入する必要があるというメッセージを表示して金銭をだまし取るのだ。有償版の代金として金銭をだまし取られてしまうだけでなく、購入時に利用したクレジットカードのIDやパスワードから、さらに大きな金銭被害に発展する場合もある。
それでは、偽セキュリティソフトにだまされないための5つの方法を紹介していこう。1つ目から4つ目までは偽セキュリティソフトにだまされてインストールしないための方法を、5は万が一、偽セキュリティソフトをインストールしてしまった場合の対処方法を紹介する。
だまされない方法1つ目:安易にメールの添付ファイルやURLをクリックしない
「不審なメールの添付ファイルを開かない」といった対策は、PCユーザーにとってもはや常識と言ってもいいだろう。しかし、最近の攻撃者は送信者の名前を巧妙に偽装してくる。
例えば、図3はマイクロソフトの名を騙ったメールだ。このメールにはファイルが添付されており、クリックすると偽セキュリティソフトがインストールされる。
メールの内容も巧妙で、OSの緊急セキュリティパッチ適用を促す文章が書かれている。有名な企業からのメールでも添付ファイルをすぐに開くのではなく、よく真偽を確かめよう。また、有名な企業が実行ファイル(exeなど)をメールに添付することはまずないと言っていい。
他にも、メール本文に偽セキュリティソフトをダウンロードさせるURLが記載されている場合もある。不審なメールにURLが記載されている場合はクリックするのではなく、検索エンジンなどで検索して直接企業のウェブサイトを訪問しよう。