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Linuxカーネル技術者の育成と情報交換の場を提供--OSDNが「Linux Kernel Conference 2005」開催

OSDNは、Linuxカーネル技術者の育成と情報交換の場を提供することを目的としたイベント「Linux Kernel Conference 2005」を開催。進化を続けるカーネル2.6の世界を体現するための取り組みについて紹介した。

山下竜大(編集部)  2005年11月14日 12時49分

 OSDN(Open Source Development Network)は11月11日、青山ダイヤモンドホール(東京都港区)において、Linuxカーネル技術者の育成と技術者の情報交換の場を提供することを目的としたイベント「Linux Kernel Conference 2005」を開催。進化を続けるカーネル2.6の世界を体現するための取り組みについて紹介した。

講演するIBM Linux Technology CenterのPaul“Rusty”Russell氏。

 基調講演に登場したのは、Linuxカーネル2.4において仮想メモリに関するコードを完全に書き直したことで知られるNovell SUSEのAndrea Arcangeli氏、および2003年にも来日しているIBM Linux Technology CenterのPaul“Rusty”Russell氏の2名。

 NovellのArcangeli氏の講演では、Linuxカーネル2.6の開発において大きな変更が行われたメモリ管理機能の改善点が解説されている。同氏は、objrmapやanon-vma、OOM Killerの改善、ディスク書き込み速度を調整するための手法などを紹介した。また、ページテーブル更新時のキャッシュライン衝突回避によるSMPスケーラビリティの向上や新しいカーネルセキュリティであるseccompなどの機能についても紹介した。

 一方、IBMのRussell氏は、カーネルインフラストラクチャ用テストツール「nfsim」を使用したLinuxカーネルのテストおよびデバッグに関する新たな手法について提案した。nfsimは、ネットワークアドレス変換(NAT)の機能の再設計にあたり、テストで時間を浪費することなく実装を実現するために、Russell氏が独自に開発したテストツール。同氏は、「nfsimは、Linuxカーネルのテスト用に開発したツールだが、既存コードのバグを発見することにも役だった」と話している。

 講演終了後、来場者からの「IBM社内でテストツールには、Rational製品を使用しろというプレッシャーはなかったのか」という質問に対し、Russell氏は「特に会社からRational製品を使えというプレッシャーはなかった。私は、開発者であり、新しいものを開発することが仕事であり、それは楽しいことだ」と答えている。

 そのほか同カンファレンスでは、NECシステムテクノロジーの国本英悟氏が「Bonding機能紹介と展望」、NTTコムウェアの野呂昌哉氏が「大規模DBサーバへのLinux適用 〜Kernel2.6の実力を探る〜」、富士通の前田直昭氏が「Linuxカーネル資源管理機能の動向」、NTTデータの原田季栄氏が「TOMOYO Linuxへの道 〜使いこなせて安全なLinuxを目指して〜」、VA Linux System Japanの山幡為佐久氏が「Xen 3.0のすべて:内部実装詳解」と、それぞれの得意分野について講演している。

会場は満員御礼。来場者は、講演者の話に熱心に耳を傾けていた。

http://japan.zdnet.com/news/software/story/0,2000056195,20090778,00.htm
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