Microsoftは米国時間5月22日、仮想化ソフトウェアに関する最新の計画や、買収によってラインアップを拡大する意向を明らかにした。
MicrosoftのServer & Toolsビジネス担当シニアバイスプレジデントBob Muglia氏はCNET News.comの取材に応じ、開発中のハイパーバイザーソフトウェア「Viridian(開発コード)」のテストを2006年末までに開始する計画を明らかにした。同社の次期Windows Serverである「Longhorn Server」は、出荷が2007年後半に予定されており、Viridianはそれから6カ月以内に提供される予定だ。
Microsoftは以前より、ViridianがLonghorn Serverより大きく遅れて出荷されることを示唆していた。Muglia氏は、同ソフトウェアについて、「Longhornのタイムフレームにしたがって出荷することを目指していたが、これまで具体的なことは誰にも分かっていなかった。現在は、Longhorn Server出荷後180日以内に提供するとしているが、ベータテストが始まればもっと具体的なことが分かるだろう」と語っている。
Microsoftではさらに、仮想化システムを管理するソフトウェアの開発も進めていると、Muglia氏は語っている。同氏によれば、「Carmine」の開発コードで開発中の「Microsoft System Center Virtual Machine Manager」は、90日以内にベータテストが開始される予定だという。Microsoftの全システム管理ツールと連動する同ソフトウェアも、2007年後半のデビューが予定されている。
Microsoftは、アプリケーション仮想化技術の強化を目指し、ソフトウェアメーカーのSoftricity(本社:マサチューセッツ州ボストン)を買収したという。Microsoftの既存の仮想化ソフトウェアは、Windowsの複数のインスタンスを同時に動作させるようデザインされている。一方、Softricityのツールを利用すると、Microsoft Officeなどの各種ビジネスアプリケーションをはじめ、Windows上で動作するアプリケーションを仮想化できるようになり、プログラムを一元管理したり、ネットワーク経由でデスクトップマシンに配信したりできるようになる。
買収の詳細な条件などは明らかにされていない。Muglia氏によると、Softricityは引き続きボストンを拠点にするという。Softricityには約120人の社員がいる。
Muglia氏によれば、同社ではまだSoftricityの製品をWindowsにどのように統合するか決めていないという。しかしMuglia氏は、「一部の技術はMicrosoftの複数の製品に統合されると考えて差し支えないだろう」と語っている。
マシンの運用効率向上を目指し、1台のマシン上で複数のOSを同時に起動する技術を仮想化と呼ぶ。この技術を普及させようとIntelやAdvanced Micro Devices(AMD)もハードウェアベースで仮想化をサポートするほど、大きく注目される分野だ。だが、Microsoftはライバル各社に対して後れを取っている。市場をリードするVMwareはMicrosoftに価格面からプレッシャーをかけ、Xenプロジェクトは、Linuxを大きく支援している。
Microsoftは、23日にワシントン州シアトルで始まるWinHEC(Windows Hardware Engineering Conference)で仮想化ソフトウェアのデモを行うとみられている。
同社はさらに、Windows Vista、Office 2007、そしてLonghorn Serverの各テストバージョンのアップデートもリリースする見通し。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
「経営が知るべきバズワード」 の新着情報
-
インフォア、“二重帳簿なIFRS”に対応する「複数元帳」機能を提供へ
日本インフォア・グローバル・ソリューションズは、国際会計基準(IFRS)に対応したコンポーネント「Infor Advanced General ... - NECと日本オラクルが協業を強化--中小規模向けワンストップDWHソリューションを提供
- アステラス製薬がWindows 7を早期導入する理由--バルマー氏がCIO向けに講演
- Hadoopが秘める可能性:オンプレミスでもクラウドでも使えるプラットフォームの魅力
- CTC、シンクライアントシステム拡充--Windows Server 2008 R2の仮想化技術活用
- 経営が知るべきバズワード 一覧へ »
「ソフトウェア」 のバックナンバー
-
インフォア、“二重帳簿なIFRS”に対応する「複数元帳」機能を提供へ
日本インフォア・グローバル・ソリューションズは、国際会計基準(IFRS)に対応したコンポーネント「Infor Advanced General Ledger(AGL)」を発表した。出荷開始は2010年2月末を予定している。 -
「Thunderbird 3」のリリース候補第1版、来週にも公開へ
-
Mac用仮想化ソフトの最新版「Parallels Desktop 5 for Mac」がリリース
-
「Firefox 3.6」は当初の予定通り12月にリリース--モジラ幹部が明言
-
富士ゼロックス、プリンター管理の統合ソフトを発表--運用管理を低減
- ソフトウェア 一覧へ »
企画特集
-
大丈夫?あなたの会社のセキュリティ対策
中堅・中小企業のネットワーク・セキュリティを考える -
最大32個のセンサーが電力を徹底管理!
『省エネ性能』追求HPx86サーバー徹底レビュー -
企業ITシステムの企画、構築、運用のイロハ
戦略的なITシステムのために、今考えるべきポイント -
―エン・ジャパン厳選求人☆毎週更新―
ハンゲームの社長が語る・人材とサービスの在り方 -
【最終警告】パンデミック対策特集
サービス品質を保証するためのリスクマネジメントとは -
マネジメントの「コラム」と「コネタ」
今日のキーパーソンは誰? -
求めているのはSIerのエンジニア!!
連載インタビュー第1話、グリーCTO藤本氏が語る -
進むストレージ環境の見直し
仮想環境に最適なiSCSIストレージLeftHandのメリット -
100万円で実現!中小企業の情報漏えい対策
中小企業の課題!?セキュリティ管理者不在でも大丈夫 -
VMware OEMベンダー6社を独占インタビュー
IBM、HP、NEC、DELL、日立、富士通のVMwareの取り組み -
情報漏えいを食い止める!
証跡としての信用力を高めるメールアーカイブとは? -
急増するオンライン犯罪への解決策!
オンラインサービス保護ソリューション -
J-SOX法制定により内部統制の整備が急務に
重要性高まるActive Directoryの課題と対処法を公開中
-
15. プラグマフリー構文
この4分間のビデオは、プラグマ構文を知らなくてもOpenMPディレクティブ... -
16. 並列性の用語定義
この6分間のビデオでは、このシリーズのビデオを通じて使用される用語を...
新着企業動向
-
商品数300万点!!日本最大級のオリジナルグッズ販売サイトのClubTがプロ撮影の写真を多数起用...
ClubT -
JP1研修 ジョブ管理
アシスト -
「知って楽しむオトナのたしなみ」出張アテンダント編を公開しました!読者プレゼント企画も...
日立システムアンドサービス -
UTM-1
アズジェント - 企業動向一覧へ»
