サン・マイクロシステムズは5月24日、ポータルサーバの最新版「Sun Java System Portal Server 7日本語版」の提供を開始した。無償でダウンロード提供する。
最新版について、サンは「企業外部からのセキュアなアクセスを可能とするセキュアリモートアクセス機能や、管理および監査機能を充実させた」と説明する。その一方で、ユーザーなどにおける小グループのコミュニティ活動を支援するため、「当社の提唱する『参加の時代』を支えるコラボレーション機能の強化を図った」(同社)
旧版ではオプション製品として別売していたセキュアリモートアクセス機能とモバイルアクセス機能を統合し、単一パッケージングで提供する。ポータルへのWikiやRSSフィード取り込みが可能となり、Ajaxを利用するポートレットやポートレット間通信にも対応した。ユーザビリティ、利用ユーザー間のコラボレーション機能、Webサービス統合の容易性といった面で機能を向上させており、サンでは「Web 2.0時代のアプリケーションとコミュニティの活性化を支援する」としている。
対応OSは、SPARC版のSolaris 8/9/10、x86版のSolaris 9/10、Red Hat Enterprise Linux 2.1/3.0(x86版)となる。今後Windows版とHP-UX版も提供する計画だ。
個人利用や開発目的、システム選定やシステム構築途中など、サポートサービスが不要な場合は、無料で利用できる。実運用時のライセンス価格は、プロセッサのソケット1個当たり650万円とする。