日立製作所は8月7日、インドにおけるミドルウェア開発体制を強化すると発表した。具体的には、8月に日立インド(Hitachi India)のムンバイ事業所内でプロジェクトマネジメント支援の専任部門「Offshore Development Management Centre(ODMC)」を新設し、現地の開発委託先ベンダーとも連携していく。
日立は、国外でのアプリケーション開発やアウトソーシングサービス拠点の設置や運営などの取り組みを進めてきた。ミドルウェア分野については、システム運用管理製品を中心としたオフショア開発を、インド国内で1994年から推進している。世界規模でソフト開発力を強化するために、日立は「Javaを始めとした先端ソフト技術に精通し、英語によるコミュニケーション能力の高い技術者を有するインドのベンダーとの連携を、密にしていくことが重要なポイント」としている。
ODMCでは、開発プロセスの視点から工程、品質管理作業などで現地ベンダーとの協力関係を、さらに密接化する。主な目的は、各種開発プロジェクトの工程管理および品質向上サイクルの最適化、品質管理/分析ツールなどの適用強化による開発効率および製品信頼性のさらなる向上、製品開発ビジョンの早期共有によるプロジェクト運営の円滑化などという。