住友電工情報システムは8月31日、企業内検索ポータル構築ソフトの最新版「QuickSolution Portal Ver.5.0」の販売を開始した。価格は80万円から600万円、最新版向けオプションは50万円で提供する。
QuickSolution Portalは、企業内に分散するファイルサーバ、データベースサーバ、グループウェア内のデータを対象として、自然文検索を行えるポータル構築ソフト。検索エンジンは「QuickSolution Ver.5.0」を使用している。
QuickSolutionは、1台のPCサーバでテキスト1テラバイト、1億件以上の類似検索が可能。10Gバイト(1000万件相当)のテキストなら、0.1秒以下で類似検索できるという。自然文による類似検索、キーワードによる全文検索、日時指定などの属性検索といったさまざまな検索機能を備え、「質問文と完全に一致しないデータや、直感的に感じた情報による検索も可能」(住友電工情報)という。辞書を使用することなく、専門用語、製品名、型番などの特殊用語、新語を含む文書にも対応し、英語や中国語、またそれらが混在した文書の検索も行える。
最新版は、旧版「QuickSolution Portal Ver.3.3」のアクセス権限管理機能を強化し、Active Directory対応のシングルサインオンを利用可能とした。ユーザーはWindowsにログオンするだけで、Active Directoryでアクセス許可されたファイルを検索できる。また、ファイルサーバやLotus Notes/Dominoに加え、Microsoft Exchangeの文書検索についても、公開フォルダ以下のフォルダに設定されたアクセス権限を継承しての検索が可能となった。
QuickSolution Ver.5.0では、文書ファイルのフォルダ名やファイル名、画像ファイルなどテキストを含まないファイル、圧縮ファイル(LZH、ZIP、RAR)の検索に対応するなど、住友電工情報は「検索機能を大幅に強化した」としている。
住友電工情報では、「QuickSolution」(80万円から500万円)と合わせて年間4億円の販売を見込む。