住友電工情報システムは6月28日、類似情報検索エンジンの新版「QuickSolutionバージョン4.1」と、同エンジンを組み込んだ企業内検索ポータルシステム「QuickSolution Portalバージョン3.1」の販売を7月15日に開始すると発表した。価格はQuickSolutionが80万〜500万円、QuickSolution Portalが80万〜600万円。同社では、合わせて年間2億円の売り上げを見込む。
QuickSolution 4.1は、1台のPCでテキスト1テラバイト、1億件以上の類似検索が行える規模を持つ大容量検索エンジン。10GB(1000万件相当)のテキストなら、0.1秒以下で類似検索できる高速性も特徴。「メモリの代わりに一部ハードディスクを利用することでメモリ使用量を減らすとともに、キャッシュの効率的な使用により高速化も実現した」と同社は語る。
旧版の検索エンジンに対し、アクセス頻度情報を考慮したアクセスランキング機能の追加、XML対応機能の強化、複数CSVファイルやOracle10gなど対応データ形式の追加を施した。そのほかの主な特徴は以下の通り。
- 自然文による類似検索、キーワードによる全文検索、日時指定などの属性検索といったさまざま検索機能を備える
- 辞書を使用することなく、専門用語、製品名/型番などの特殊用語、新語を含む文書にも対応できる
- 英語、中国語などや、それらが混在しているドキュメントの検索も行える
また、同社はQuickSolutionの個人ユーザー向け体験版「QuickSolutionパーソナル体験版」を、個人ユーザー向けデスクトップ検索ツールとして7月下旬より配布開始することも明らかにした。
同社では「QuickSolutionは法人を対象に営業活動を行っているが、パーソナル体験版を個人ユーザーにも提供して自然文検索やキーワード/関連語抽出などによる便利な検索を実感してもらい、QuickSolutionの技術力を広く訴求していく」としている。
住友電工情報システムのプレスリリース(QuickSolution 4.1、QuickSolution Portal 3.1)