Microsoftは、近い将来登場する「Internet Explorer 8」(IE 8)でセキュリティと使いやすさに引き続き重点を置くほか、既存の標準との互換性を維持しながらウェブ開発の改善を目指すという。
MicrosoftのIEプラットフォームアーキテクトであるChris Wilson氏は、先週ネバダ州ラスベガスで開催された同社主催の「Mix '07」カンファレンスで、「IE 7」を開発した際に優先した部分の要点を繰り返したほか、同ブラウザの次期バージョンの目標について概要を明らかにした。
Wilson氏によると、Microsoftは10月に投入したIE 7のリリースから2年以内に次期バージョンのIE 8を開発する意向だという。
Wilson氏は、MicrosoftがIE 7で定めたセキュリティ、使いやすさ、ウェブ開発の改善といった優先事項は、IE 8でも変わらないとしている。
同氏はウェブ開発者が大半を占めるMixの聴衆に向け、「ウェブ開発者用プラットフォームに改善の余地が多いことは明らかだ」と語った。
同氏によると、Microsoftでは具体的に、レイアウトやCascading Style Sheets(CSS)2.1仕様への準拠に向けて投資を進めていくという。同氏はまた、「ほかのブラウザとの連動を容易にし、プログラミングパターンの柔軟性を高められるよう」Microsoftがブラウザオブジェクトモデルの互換性を高めていく考えも明らかにした。
さらに同氏によると、Ajaxウェブプログラミングスタイルでよりパワフルなアプリケーションの開発を可能にするにはクライアント側のAPIを充実させる必要があるという。
Wilson氏は、「標準化団体ではローカルストレージやセキュリティモデルの改善に関する作業が進んでいる」と語り、MicrosoftがW3Cと、HTMLバージョン5とXHTMLバージョン1および1.1の標準化で協力していることも付け加えた。
同氏によると、ウェブサイトの開発者にとって、標準への準拠はますます重要になりつつあるが、自社で標準への準拠が進むなか、Microsoftは「やりがいのある」位置付けにあるという。
ここ数バージョンのInternet Explorerは標準からかい離していたいたため、IE 7など新バージョンのInternet Explorerでは一部ウェブサイトの動作に問題があったと、同氏は語っている。
同氏は、「ウェブ開発の互換性はアプリケーションの構築やブラウザの導入においてきわめて重要なことだが、それも進化の課程の1つだ」と語り、膨大な数のユーザーがいずれかのバージョンのInternet Explorerを利用していることを指摘した。「『これがあなたの使う新しいブラウザで、標準と互換性がある』と言えば既存のエコシステムの崩壊を招くし、実際のところだれにとっても良いことではない」と同氏は語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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