MS、企業向けウェブアプリスイート「Microsoft Online Services」を発表

文:Elsa Wenzel(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2008-07-09 12:14

 Microsoftは米国時間7月8日、大企業および成長企業向けに開発したウェブベースソフトウェアスイート「Microsoft Online Services」の詳細なロードマップと価格を発表した。

 Microsoft Online Servicesに含まれる生産性ツールや「机を持たない従業員」向けツールのセールスポイントは、最近企業や従業員の間で人気が高まっているテレコミューティング(在宅勤務)を可能にすることだと思われる。

 Microsoftは、オンラインソフトウェアとデスクトップソフトウェアを統合し、PC上で行うタスクの大半を「クラウド」にシフトする取り組みを進めており、Microsoft Online Servicesもその一環だ。

 Microsoft Business Divisionのプレジデント、Stephen Elop氏は次のように述べている。「Microsoft Online Servicesは、ソフトウェアとサービスを統合するイニシアチブにおいて重要な要素だ。われわれは、顧客、パートナー、そして競合他社までもが、このクラウドへの柔軟なアプローチを受け入れると考えている」

 Microsoftは8日、ヒューストンで開催したMicrosoft Worldwide Partner ConferenceでMicrosoft Online Servicesに関する詳細を発表した。

 料金は1ユーザー当たり月額15ドルで、提供されるのは、電子メールおよびカレンダー用にOutlookが統合されたExchange Online、コラボレーション機能用にOffice SharePoint Online、Office Communications Online経由でのメッセージング、ウェブ上でのビデオ会議用にOffice Live Meetingとなる。

 また、さらに1ユーザー当たり月額3ドル支払うことで、SharePoint OnlineとExchange Onlineの両方の特徴を組み合わせたDeskless Worker Suiteを利用できる。SharePointポータルは、社内サイトや検索へのアクセスを提供する。Exchange Online Deskless Workerには、電子メール、カレンダー、セキュリティフィルターの各機能とOutlook Web Access Lightが含まれている。

 ユーザーは、オンライン経由でベータサービスの試用申し込みが可能だ。

 Exchange OnlineとOffice SharePoint Onlineはまだベータ版の段階で、最終版は2008年後半にリリースされる予定。またOffice Communications Onlineのベータ版のリリースも2008年内に予定されている。さらに2009年には米国以外でも提供される予定。

 Microsoftは、Online Servicesの再販業者に報酬として初年度契約金の12%と、その後のサブスクリプション価格の6%を支払う。この件については、MicrosoftのQuickStartウェブサイトにより詳しい情報が掲載されている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]