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OSSは導入後のサポートサービスが重要になっている--日本オラクル

OSSはどうしてもイニシャルコストの安さばかりに目がいきがちだが、実際に運用していくとサポートサービスをどのように調達するかが大きな問題になる。そうしたなかで日本オラクルが提供するサービスには、大きな意味合いが込められている。

田中好伸(編集部)  2007年10月1日 20時37分

 「2006年になってからLinuxの人気が高まると同時に、ユーザー企業から高品質のサポートを求める声も高まっていました。われわれは当初、Red Hatと協力して、それらの声に対応しようとしていたのですが、Red Hatでは不十分だった。そこでわれわれ単独でユーザー企業にRed Hatよりも安価なサポートサービスを提供するようになったのです」

Oracle単独でやった方がいい

 Oracleではもともと2002年から、Red HatやSUSEといったLinuxディストリビューションに対して、それらの上で稼働するOracle製品を動かすために、サポートサービスを展開している。この頃のユーザー企業はLinuxに関する知識を自ら学んでいたが、「Linuxの導入事例が増えることで、この数年でLinuxの知識がないユーザー企業もLinuxを利用するようになって」(Coekarts氏)きている。そのために、ユーザー企業、特に大規模なシステムを運用する大企業から、高品質なサポートを求める声が高まってきたという。

 そうした中でOracleでは、Linuxにバグを見つけるとRed Hatに連絡、バグを修正するよう求めていたが、「Red Hatの対応は遅くて不十分だった。また提供される修正は、過去や現在利用されているバージョンではなく、将来のバージョンに対して適用されるというものだった」(同氏)という。

 そうした事態を受けてOracleでは、「Oracle単独でやった方がいい」(同氏)と判断。すでに同社内には、開発部隊もサポート部隊も抱えていたことから、それらの人員を増やすという投資だけを行って、独自のサポートサービスを展開するに至っている。

 しかも、そのサービスは、ディストリビューションベンダーよりも安価に提供されている。同社では「ディストリビューションベンダーのサポートは、2CPUで年間1499ドル(約17万円)であり、その高コストがLinux普及を妨げている」と、提供するサポートサービスの優位性を説明している。

「これでLinuxに戻ることができます」

 Oracleが提供するLinuxへのサポートサービスは、ユーザー企業に好評を得ているとCoekarts氏は見ている。ディストリビューションベンダーが提供するサポートサービスに価格などの点で不満を持っているユーザー企業はもちろんのこと、ディストリビューションベンダーのサポートサービスに不安を感じていたユーザー企業も、Oracleの姿勢に好感的のようだ。

 「中には、LinuxというOS自体に対しては信頼性を感じているものの、ディストリビューションベンダーのサポートを信頼していないユーザー企業もいます。そうしたユーザー企業がLinux採用を躊躇しているようです。現にわれわれがサポートサービスを提供するという発表を行った後で、“これでLinuxに戻ることができます”と言ってくれたユーザー企業もいます」(同氏)

 「Oracle Database」などのOracle製品を利用しているユーザー企業であれば「不具合の原因がOSにあるのかDBにあるのかわからない場合だと、われわれがワンストップでサポートすることから、他社に連絡する必要がなくなる」(同氏)ことも、ユーザー企業に安心感をもたらしている。

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OSSは導入後のサポートサービスが重要になっている--日本オラクル

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