オラクル、Linuxサポート事業に本腰--レッドハットとの真っ向勝負に挑む

文:Dawn Kawamoto(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2006年10月26日 13時21分

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 サンフランシスコ発--Oracleの最高経営責任者(CEO)Larry Ellison氏は米国時間10月25日、Red HatユーザーにLinuxのサポートサービスを販売し、同オープンソースオペレーティングシステムの一バージョンを無償提供していくと発表した。業界トップのLinux販売企業に対する、挑戦的な取り組みだ。

 Ellison氏は、「OracleがRed Hat Linuxを完全にサポートすることをここに発表する」と、当地で開催されている「Oracle OpenWorld San Francisco 2006」に集まった数千名の聴衆に向けて語った。「現在Red Hatからサポートを受けているユーザーでも、Oracleのサポートへ非常に簡単に乗り換えることができる」(Ellison氏)

 カリフォルニア州レッドウッドショアに拠点を置くOracleは、ここ数年の間に大小さまざまな規模の競合社を買収するなど、成長を期待して大胆な取り組みを進めてきたが、今回のOS提供もそうした計画の一環となっている。今日では多くの大手コンピュータ企業がLinuxを取り扱っているが、そうした場合でもLinux企業と提携を結ぶのが常套手段で、直接競争に加わるケースは見られなかった。

 Ellison氏の発表によれば、Oracleの「Unbreakable Linux 2.0」サービスは、Red Hatのサービスに比べ低コストで、バグの修復が早く、法的な保護も手厚いという。ソフトウェアアップデートはサーバ1台当たり99ドル、技術サポートは2プロセッササーバ1台当たり399ドル、より大規模なシステムでは年額999ドルとなっている。また、ソフトウェアをだれでも無料でダウンロードできる点も、Red Hatとは異なる。

 さらにEllison氏は、以前のバージョンのLinuxに「バグ修正を遡及的に適用する」サービスも行うと述べた。「そのほかにも、顧客が知的財産問題に巻き込まれた場合の補償をする。それでもサポートコストは、Red Hatが設定している料金の半額以下だ」(Ellison氏)

 また「CentOS」プロジェクトと同様に、Oracleは新たなLinuxディストリビューションを一から開発するのではなく、Red Hatが作ったソースコードを基に同社のLinuxを模倣するという。Red Hat Linux上での動作が保証されているソフトウェアが機能しなくなるようなことはないと、Ellison氏は請け合っている。

 「Oracleのサポートを受けるようになった場合でも、現在Red Hat上で利用しているアプリケーションはそのまま使える。Linux市場を断片化させないことが重要だと考えているので、Red Hatが新版を出すたびにわれわれのLinuxバージョンも更新し、同期させていくつもりだ。新しく追加するのは、バグ修正だけである」(Ellison氏)

 Oracleは、同社の製品を使用している顧客に限らず、すべてのRed Hat Linuxユーザーにサポートサービスを販売していくという。

 Ellison氏は数カ月前からLinux関連のプランを温めていることを示唆しており、最近ではOracle OpenWorldで何らかの公式発表があるのではないかという噂も流れていた。

 Oracleは、競争上の優位を確保するためにオープンソースソフトウェアを利用するわけだが、オープンソース自体がOracleに苦しい戦いを強いているのもまた事実だ。「MySQL」や「PostgreSQL」などのオープンソースデータベースの台頭が顕著な例だが、Javaアプリケーションサーバや、顧客情報、在庫、会計などを管理するソフトウェアなどの分野でも、競争が激化しつつある。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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