Novellは、同社のLinux事業が過去3四半期で243%成長し、それは主にMicrosoftとの提携のおかげであると述べた。
Novellでは、この9カ月間のLinux事業における売り上げが1億ドルに達した。これは、2006年11月に交わした提携以来結んできた、Microsoftとの密接な事業関係の結果であるという。
提携の一環として、Microsoftは、Novellの「SUSE Linux」に対するサポートを提供し、両社は互いのソフトウェアを相互運用可能にするために作業していた。
Novellのマーケティング担当ディレクターであるJustin Steinman氏は、「当社会計年度の最初の3四半期で、Linux事業は243%増加した」と述べた。
Novellのオープンソース担当シニアセールスディレクターであるSteve Harris氏は、「これ(販売増加)は、われわれの共同作業が、混在環境で稼働する顧客にすでに利益を与え始めていることの証である。そして今日、ほとんどすべてのLinuxユーザーが混在環境で稼働している」と述べた。「これにより、われわれはこの協調作業におけるこの勢いとわれわれの投資を維持し、引き続き世界中におけるわれわれのLinux事業の成長を促していくことになるだろう」(Harris氏)
Harris氏は、LinuxとWindows間の相互運用性が、「現在、顧客の多くが関心を寄せている」のだと述べた。
両社が行う協調作業の例の1つとして、MicrosoftとNovellは2007年9月に入って、マサチューセッツ州ケンブリッジにおけるクロスプラットフォームでの相互運用性を対象とする共同開発研究施設を発表した。両社の声明によると、同研究施設の広さは2500平方フィート(約232.3平方メートル)で、8名のMicrosoftおよびNovellのエンジニアと2名のディレクターからなる混成チームが在籍し、「Windows Server」と「SUSE Linux Enterprise」を一緒に稼働させることを目的とするという。
相互運用性における主要な要素の1つは仮想化であり、多くのIT専門家が重要な要素であるとみなしている。同研究施設では、ファイルフォーマット、システム管理、ディレクトリ技術の統合にも取り組む予定である。
Linux市場におけるNovellの最大の競合相手であるRed Hatは先週、同社の四半期決算を発表した。同社の四半期売上は1億2700万ドルで、前年同期と比べて28%の増加であるという。
Red Hatによると、同社のサブスクリプション売上は1億900万ドルで、29%の増加であったという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ