G DATA Softwareは9月28日、オンラインゲーム関連のウイルス調査の結果を発表した。関連するファイル、ツールの約30%がマルウェアに感染していたことを報告している。
調査は独G DATA Softwareのウイルス研究所が実施した。人気の高いオンラインゲームのトップ20を選出し、それらに関連するファイル、ツール約1000件をダウンロード、安全性に関する調査を行った。
調査の結果、これら1000ファイルのうち、約30%がバックドア、アドウェア、トロイの木馬、スパイウェアなどのマルウェアに感染していたという。ウイルス研究所のラルフ・ベンツミュラー所長は、「.exeファイルの50%、ZIPまたはRARの30%以上に、マルウェアが含まれていたのです」と、内訳を示してみせる。
また、「大多数のオンラインゲーマーは、ゲームを支障なく楽しむために、ファイアウォールとウイルス対策ソフトをオフにするので、ウイルス侵入に理想的な環境となっています」とコメント。事実、マシンパフォーマンスの低下を考え、ゲームプレイ時はウイルスソフトのオートスキャン機能などをオフにするユーザーも少なくない。また、ソフトが発する各アラートが画面に表示されることを気にするユーザーも多い。
特にアジア地域ではゲームアカウントを盗むマルウェアが多数報告されている。必要な対策をとった上でゲームを楽しみたいものだ。