フィッシングが増加、ボットは沈静化--マカフィー、脅威トップ10予測を更新

吉澤亨史

2007-06-27 09:14

 米McAfeeは6月26日、今年の初頭に発表した「2007年セキュリティ脅威トップ10の予測」を更新、公開した。

 同社の研究機関であるMcAfee Avert Labsの研究によると、データを盗み出すフィッシングサイトなどの脅威は予測通りに拡大しているが、遠隔操作されるボットなどの問題は予想外の減少を示しているという。

 年初の予測を実際の動きと比較するなかで、予測通りプロによる組織犯罪は引き続き増加し、インターネットで多くの犯罪活動が行われているが、携帯電話をターゲットにしたマルウェア、画像入りスパムが減少したことは予想外だったという。

 更新されたトップ10予測では、パスワードを盗み出すウェブサイトの増加、画像入りスパムを中心とするスパムの増加、ウェブビデオがハッカーの標的になること、携帯電話に対する攻撃の増加、アドウェアが主流になること、個人情報の盗難やデータの紛失が引き続き社会的問題になること、ボットの増加、ファイル感染型マルウェアの復活、32ビットプラットフォームでのルートキットの増加、脆弱性が引き続き問題になることを挙げている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    量子コンピューターの実用化がもたらす脅威とは?既存の暗号資産を守る“4つのステップ”を徹底解説

  2. セキュリティ

    攻撃者がクラウドを標的にする仕組みとは? CrowdStrikeのレポートから考察する

  3. 経営

    「作って終わり」のマニュアルを「活用される」マニュアルにするためには?

  4. セキュリティ

    脱「PPAP」で考える、重要なファイルを安全に送付・共有する最適解とは?

  5. コミュニケーション

    Slack 導入事例集 2023:伊藤忠テクノソリューションズはいかに営業チームを1つにまとめたのか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]