Symantecは2月のスパムメールの状況に関するレポートを発表し、欧州がスパム世界の中心になったことが明らかになった。
Symantecはこのレポートで次のように述べている。
現在では、欧州から発信されたとされるスパムメッセージの割合は、北米から発信されるスパムメッセージよりもかなり大きい。すべてのスパムメールの約44%が欧州から発信されたとされており、これに対し北米から発信されているものは35.1%だ。この新傾向は2007年11月以来の過去3ヶ月間に起こり、維持されているものだ。Symantecが初めて2007年8月にのデータを記録し始めた時には、スパムの30.6%が欧州からのもので、46%が北米からのものだった。
ただし、スパム送信者は実際の場所を偽ろうとするため、欧州は単なる便利な経由点に過ぎないかもしれない。Symantecはまた、欧州のスパムの大きな増大が、ブロードバンド接続人口に合致する点に留意している。
このレポートのその他の注目すべき項目は次のようなものだ。
- カテゴリー別のスパムの割合。
- スパムには季節性があるため、バレンタインデー関連スパムと米国税庁関連スパムに注意すべき。
- スパムメッセージの64%はサイズが2Kバイトから5Kバイトのもの。画像を含むスパムは10Kバイトから50Kバイトで、これは電子メールインフラの輻輳につながる場合がある。2008年1月には、画像を添付ファイルとして含むスパムの割合はスパム全体の8%以下だった。
- スパム送信者は攻撃にGoogleの悪用し続けている。Symantecは次のように書いている。「今月、Symantecはスパムドメインが検索文字列に組み込まれている例を観測し始めている。スパムメールに掲載されているURLは検索文字列のように見えるが、クリックすると検索結果は表示されず、そのURLの末尾に記述されているスパムドメインが表示される。」
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ