「セキュリティを次のレベルに」と語るチェック・ポイントCEO

末岡洋子

2008-04-16 15:32

 Check Point Software Technologiesは4月15日、チェコ・プラハでユーザーカンファレンス「Check Point Experience 2008 EMEA」を開催した。

 基調講演に登壇した同社創業者で会長兼CEOのGil Shwed氏は、管理分野、製品ポートフォリオの拡充を強調し、包括的セキュリティソリューションの提供に向けた戦略を進めているとアピールした。同日、ハイエンドのネットワーク・セキュリティ・アプライアンスの最新ブランド「Power-1」を発表し、UTMの製品ポートフォリオを完成させた。

 セキュリティを取り巻く環境はますます複雑になっている。様々な脅威が存在し、多くの課題が管理者に降りかかる。それぞれの脅威に対応する製品こそ存在するが、しかし、時間はない──これが現状だ。

ステートフルインスペクションを開発したことから「ファイアウォールの父」といわれるGil Shewd氏 ステートフルインスペクションを開発したことから「ファイアウォールの父」といわれるGil Shewd氏

 こうした状況にあって、Check Pointはここ数年、ピュアなセキュリティベンダーを目指して事業を拡大している。特に昨年は、Check Pointにとって重要な年となった。

 2月に同社初のUTM「UTM-1」を発表し、その後も最新のIPS「IPS-1」、統合ソリューション、サポート・インフラ・プログラムなど、顧客にフォーカスしたソリューションを打ち出した。

 今年のテーマは「セキュリティを次のレベルに」(Shewd氏)だ。ファイアウォールからエンドポイントセキュリティまで幅広くカバーする技術では、セキュリティの技術レベルの改善を図る。そして、管理の複雑さを解消し、多数のベンダーの製品を導入したくないというユーザーのニーズにこたえていきたい考えだ。

 Shewd氏はこの戦略を「トータルセキュリティ」とまとめる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]