日本IBMは10月12日、コンビニ大手ローソンの新情報システム基盤を構築したことを発表した。2005年4月から構築に着手し、2006年6月から稼動している。
新システム基盤の構築にあたって日本IBMは、情報システムの全体最適に向け、ローソンにおける標準仕様を策定。4カ所のデータセンターに分散していた情報システムを1カ所に集約し、200台を超えるUNIXやPCサーバで実行していた財務会計や集配信といった基幹業務を、メインフレーム「IBM eServer zSeries 990」に統合した。
今回採用されたzSeries 990は、独自のメインフレームOSであるz/OSとLinuxの両方を1台で稼働させられる。またIBM独自の仮想化技術で1台のzSeries 990上で複数の論理区画を設定できる。今回のローソンのケースでは、2台のzSeries 990の上に、30個以上の論理区画を設定している。
今後の運用・保守は、IBMのアウトソーシングにより提供される。