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ITIL--ちょっと「でき過ぎ」なITサービスマネジメントの方法論?

1980年代後半に英国政府がITサービスマネジメントのベストプラクティスをまとめたITILは、多国籍企業から小規模企業まで採用するようになった。ITILの現状とメリットを紹介する。

文:Sylvia Carr(Silicon.com)
翻訳校正:株式会社アークコミュニケーションズ、坂野裕史  2007年5月11日 08時00分

 1980年代後半に英国政府がITサービスマネジメントのベストプラクティスをまとめたITILは、多国籍企業から小規模企業まで採用するようになった。ITILの現状とメリットをQ&A形式で紹介する。

--まず、ITILって何の略語なのか教えて。

 IT Infrastructure Libraryのことだよ。

--それってどういう意味?

 公的な組織や民間組織の中で、高品質のITサービスを提供するためのベストプラクティスをまとめたものなんだ。1980年代の後半に、ITの効率と財務パフォーマンスを改善する手段として英国政府機関が作ったのさ。現在は英国商務局(Office of Government Commerce:OGC)が著作権を持っているITILは、この分野では最も広く受け入れられている規格で、多国籍企業から小企業までのあらゆる規模の組織で使われているんだ。

--どんな分野が対象になっているの?

 企業向けITの主な分野すべてについて出版されているんだ。サービスサポート、サービスデリバリ、サービスマネジメントの導入計画、情報および通信技術(ICT)のインフラ管理、アプリケーション管理、セキュリティ管理、ソフトウェア資産管理、ビジネス展望、ITILの小規模導入というように、たくさんある。

--80年代といえば、ずいぶん前のことだね。更新されているの?

 ああ。最新の更新は2000年に登場したバージョン2で、2007年前半にバージョン3が出ることになっているんだ。OGCによれば、最新の改訂ではテクノロジとビジネスとの連携に重点が置かれていて、投資利益率(ROI)などの収益に関するトピックがバージョン2より多く盛り込まれるそうだ。これも、昨今のコスト意識の表れだね。

--それで?

 バージョン3では、金融サービスや小売り業など、特定の垂直市場に特有の情報も提供されるので、小規模な組織にとっていっそう適切な内容になるだろう。

--なぜこれを使う必要があるの?

 数十年の実務経験に裏打ちされたアドバイスを取り入れれば、多くのメリットがあってもおかしくないね。ITILの推進論者は、ITILによって効率と生産性がアップし、プロジェクトをもっとうまく管理できるようになるから、ITコストが低下すると言っている。他には、一貫したプロセスの導入、以前あった問題に対する解決策の準備、問題解決時間の短縮などによって、より高品質なITサービスが実現されるというメリットがあるだろう。

--かなりいいものみたいだね。

 そうなる可能性はある。ITILを使えば、理論上は自社のプロセスが他の多くの組織のプロセスと似通ったものになるから、インフラの切り替えや業務のアウトソーシングに伴う苦労も減るはずなんだ。

--ITILについてもっと調べるにはどうしたらいいの?

 まだ質問があるようだね。ベストプラクティスによるITサービスマネジメントがどのように組織に役立つかについてなら、「Quocirca's Straight Talking: All about Itil」を読めば概要がわかるよ。

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