MicrosoftとDellは、Dellが新PCに「Live Search」のツールバーをプレインストールして出荷するとの契約を取り交わしたと、両社間の取り決めに詳しい筋が述べている。
Microsoft関係者もDell関係者も、伝えられた契約についてのコメントを拒否した。両社関係者とも、「噂や憶測」についてはコメントできないと述べている。
筆者自身はこれを憶測の範疇には入れない。筆者の情報筋によると、MicrosoftはDellに対し、同PCメーカーがGoogleとの検索プレロード契約をそれに匹敵するMicrosoftのサービスに置き換えるには十分に魅力的な条件をオファーしたという。
2006年にまとめられたDellとGoogleの取り決めは、DellがGoogle検索ツールバーを「何百万」という消費者および企業用のPCにプレロードすることを要求するものであった。DellとGoogleの取り決めには両ブランドの提携ホームページも含まれた。伝えられているMicrosoftとDellの取り決めにも新しいホームページが盛り込まれているかどうかは不明だ。
Microsoftは多様なPCメーカーと新たにOEM検索提携を結ぶことを狙っていた。これにより遅れ気味の検索市場シェアをより迅速に成長させる手段としたいのだ。
2007年3月にMicrosoftはLenovoとの検索プレロード契約を取り交わしている。同契約の条件に基づき、Lenovoは同社の新しい消費者向けラップトップ上に、統合されたMSNツールバーを通して配布されるLive SearchとWindows Liveサービスをプレロードすることに合意していた。
このMicrosoftの最新の検索プレロード取引に関する話題は、Microsoftが元Yahooの検索エキスパートであるQi Lu氏を同社のOnline Services事業の新トップとして採用したことを発表した翌日に浮上した。
OEM契約はMicrosoftが検索シェアを伸ばそうとするための一手段に過ぎない。同社はLive Searchのブランド名をもっと動詞らしい言葉に改称することも検討している。最有力候補はKumo.comではないかと考えられている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ