MS、自社ファイルシステム「exFAT」ライセンス提供を強調

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:末岡洋子

2009-12-11 13:21

 Microsoftは米国時間12月10日、フラッシュファイルフォーマット「exFAT」をライセンス提供中であることを確認するため、ライセンス提供に関する発表を行った

 exFATは「EXtended File Allocation Table」の略で、FATファイルシステムを強化し「Windows NTFS」よりもオーバーヘッドを減らしたフラッシュ向けファイルシステムだ。同技術は、FAT32では4Gバイトの最大ファイルサイズを、事実上無制限としている。「Windows CE」とWindowsクライアントの一部となっている。

 Microsoftの代表者によると、ソニー、キヤノン、三洋電機がすでにexFATのIPライセンス条件に合意しているという。「SD Card Associationメンバーでメモリースティック標準を採用しているSanDiskは、exFATを最新の記憶装置において利用することを支援している」という。だが、Microsoftは、オープンソースベンダーのTuxeraもexFATライセンスを取得していることには触れなかった。

 Microsoftの代表者によると、今後も旧式のFATフォーマットとexFATを並行してライセンスするという(驚きではない。TomTomに聞けば分かるはずだ)。デバイスカテゴリにもよるが、デジカメ、ビデオカメラ、デジタルフォトフレームなどのカテゴリではexFATライセンス価格は定額30万ドルとなっている。代表者によると、携帯電話、PC、ネットワーク向けのライセンスも取得したい企業には、ボリュームベースの価格もあるとのことだ。

 本日Microsoftが再度、exFATライセンスに関する発表を行った理由はなんだろうか?代表者によると、「exFATライセンスプログラム全体の認知度を広める取り組みを記念してのことだ」とのことだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ランサムウェアが企業防衛の常識を変えた!被害防止のために今すぐ実践すべき「3つの対策」とは

  2. モバイル

    デバイス管理でゼロトラストを実現、急成長したスタートアップが選択したMDMツール

  3. セキュリティ

    「侵入ではなくログインされる」脅威が急増、再構築が求められるアイデンティティ保護戦略とは

  4. ビジネスアプリケーション

    三菱電機が挑む「組織横断価値創出」変革。既存システムを活かし、開発を加速するデータ連携の最適解

  5. ビジネスアプリケーション

    生成AIを“お試し”で終わらせない!成果を出す実装手法と活用シナリオ

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]