あなたの会社がプログラマーを募集するという場合、MonsterやCareerBuilderといった、求職者がよく利用するウェブサイトに人材募集広告を掲載することも多いはずだ。ただ残念なことに、大半の「プログラマー募集」広告は、たとえ最適な人材であったとしても応募する気が起きないような内容となっている。
なぜだろうか?それは、こういった人材募集広告を作成する人々が開発者という人種を判っていないことも多く、定型的な職務内容説明の下に「今すぐ応募」ボタンを貼り付けただけの何の変哲もない広告を作成するからだ。そこで本記事では、一流のプログラマーにクリックしてもらえるような人材募集広告を作成するための秘訣を紹介している。
#1:給与情報を提示する!
今回募集している職種の報酬額は、最終的に本人の経験や資格に応じて決定されますが、当社としてこの職種に対して支払う用意のある給与は年収にしてXYZドル〜ABCドルです。
ほとんどの人材募集広告には給与情報が記載されていない。そしてそれには相応の理由があるはずだ。しかし、求職者にとってはそういった理由などどうでもいいのである。彼らは、あなたの会社の求人募集に応募すべき理由を示してほしいと考えているのだ。プログラマーは多忙であるため、職場を抜け出して採用担当者と20分にも及ぶ「報酬に関する話し合い」という儀式を行う暇はないのである。人材募集広告でおおよその給与範囲を明らかにする(もちろん、すべての免責条項と一緒に)ことによって、誰の時間も無駄にすることなく、求職者が応募しやすい状況を作れるようになるのだ。
#2:求めるスキルを羅列しない
上級Java開発者を募集しています。仕事は、大規模データベースとやり取りを行い、高度なビジネスロジックを実装するWebサービスの開発と保守です。保険業界における経験をお持ちの方を優先させていただきます。
ここで挙げられている技術スキルはJavaのみであるという点に気付いただろうか?ほとんどの人材募集広告は、「必須」スキルを羅列することで、数多くの適任者を門前払いにしてしまっているのである。しかし、必須とされたスキルすべてを実際に保有している人材などほとんどいないという現実があるため、結果的に多くの人材が応募を諦めてしまうことになるのだ。こういった事態を招く典型的な経緯は次の通りだ。まずIT担当マネージャーが、社内で使用されているすべてのテクノロジと、それらがプログラマーによって使用される頻度を書き出す。次に採用担当者が、書き出されたこの頻度に基づいて「必須」スキルと「歓迎する」スキルのリストを作成するのである。このリスト、特に「必須」とされるスキルを見た求職者は、たとえそのスキルが容易に学習できるものであったとしても、応募を諦めるのである。また、求めるスキルを羅列することで、他の情報が広告の片隅に追いやられてしまうというデメリットも出てくる。上記の例において、XMLやSQLといったスキルの必要性については、仕事がWebサービス分野のものであると記述することで暗に示されている。つまり、そういったスキルを明記する必要はないのである。