先ごろ、私の同僚であるMary Jo Foley氏は、招待者のみに限定されているWindows 7のテクニカルベータテストコミュニティから出ている不満について書き記している(英文)。
このところWindows 7テスターの多くは、彼らのフィードバックに基づいてMicrosoftが計画しているはずの変更に関する情報提供が十分でないことに不満を抱いている。
Paul Thurrott's SuperSite for WindowsのThurrott氏は2月25日のブログ投稿(英文)において、MicrosoftはほとんどのテクニカルベータテスターやパブリックベータテスターがWindows 7のベータリリースを手していない段階で、同OSの搭載機能を凍結していたのではないかという疑問を投げかけている。私も同じことを考えていた(英文)。
こういった意見はEngineering Windows 7ブログのSteven Sinofsky氏による長文の投稿(英語)に応えたものである。同氏は4700ワード以上にも及ぶその投稿において、フィードバックプロセスがどのように機能するのかについて解説している。ほとんどの人々は斜め読みで終わらせているかもしれないが、これは始めから終わりまで熟読すべき価値のある投稿なのである。
私は正直なところ、こういった不満を述べている人々に共感することができずにいる。というのも、私はWindows 7の現時点での開発手法を心から支持しており、フィードバックプロセスを身近なものに感じているからである。私が見たところ、Microsoftは、特権を与えられたエリートとして扱われなくなったという現実を嘆く多くの人々から非難されているのだ。
私は、WinPatrolのデベロッパーであり、Microsoft MVPであるBill Pytlovany氏による、この件についての物議を醸しそうな投稿(英文)を読むまで、騒動全体を無視することに決めていた。
ほとんどのベータテスターは最低だ
デベロッパーの立場から言わせてもらうと、最近のベータテスターは変質してしまっている。役に立つバグ情報を実際に報告してくる人々は、ごくわずかしかいないのだ。ほとんどの人々は、アーリーアドプターになるためだけにベータ版をダウンロードしている。デベロッパーから見た場合、ユーザーがベータ版の取扱説明書どころか、リリースノートや互換性リストにでも目を通してくれれば有り難いと思わなければならない状態となっているのである。世の中にはさまざまな構成のマシンが存在しているため、残念なことに世界的規模でベータテストを展開しなければ、新しいソフトウェアに潜むある種のバグを見つけ出すことはできないのだ。
Pytlovany氏の主張がベータテスターに歓迎されることはないだろうが、その主張は核心を突いている。私はMary Jo Foley氏が言及している類の不満や、会員限定のWindows 7テクニカルベータのニューズグループにいる人々の不満を数多く目にしてきた。これについての私の考えは、Windowsのような複雑な製品の開発に関与するということの基本的な意義を、多くのベータテスターは改めて見つめ直す必要があるというものだ。
そういった考えから、Windows 7のベータテスター全員が知っておくべき5つのことを以下に挙げている。