Windows 7をさらに良いものにするために--チューンアップ項目10個

文:Deb Shinder(TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子

2009-04-21 08:00

 Windows 7は、ベータ版を試しているITプロフェッショナルたちの間で高い評価を得ているようだ。しかし、この新しいOSをさらに使いやすいものにするための方法がいくつかあるのだ。

 Windows 7を実際の仕事で使用し始めている人も多い(私もその1人だ)が、このOSはまだ正式にリリースされたわけではなく、Microsoftもこれがまだベータ版のソフトウェアであることを理由に実務で使用するべきではないという忠告を行っている。Windows 7はこのように不完全な状態であるにもかかわらず、多くの技術者はVistaよりも安定しており、かつ信頼性が高いと主張するだろう。ITのプロフェッショナルを対象としてZDNetが最近行ったアンケート(英文記事)では、この新OSのユーザーがVistaの初期のユーザーと比べて4倍ハッピーであるという結果も出ているのだ。

 ただ、Windows 7は良くできているとはいえ、そのままでは完全なものとは言えない。以下は、この素晴らしいOSをさらに素晴らしいものにするためのチューンアップ方法や小ワザである。

#1:「クイック起動」を復活させる

 私はWindows 7の新しいタスクバーをかなり気に入っている--しかし、何かが欠けているのだ。確かに、Windows 7ではプログラムをスタートメニューのところにピン留めできるようになり、私もそのようにしている。しかし私はクイック起動バーも気に入っているのだ。このバー内にはあまり頻繁に使用するわけではないものの、いちいちスタートメニューをオープンしたくない程度に使用するプログラムのアイコンを格納しておくことができるからだ。クイック起動はWindows 7では無くなっているものの、それを復活させることは可能になっている。このページ(英語)では、画面イメージとともにその手順がていねいに解説されている。

 クイック起動バーをタスクバー上に作成すれば、Vistaの場合と同様に、そこにプログラムをドラッグできるようになる。図Aは、タスクバー上の右端にある通知領域のすぐ横にクイック起動バーを配置した例である。

図A 図A クイック起動バーを復活させ、Windows 7でも使用可能にすることができる。

#2:タスクバーの見た目と振る舞いをVistaライクなものに戻す

 私自身は、新しいタスクバーを気に入っているものの、気に入らないという人もいるはずだ。彼らは、画面領域に占める割合の小さい、従来のVistaやXPのタスクバーのような見た目や振る舞いを好んでいるのだ。あなたもそうだというのであれば、簡単な操作でタスクバーを従来のものとよく似た見た目に変更することができる。

  1. [スタート]ボタンを右クリックし、[プロパティ]を選択する。
  2. [タスクバー]タブをクリックする。
  3. [小さいアイコンの使用]というチェックボックスを選択し、[適用]をクリックする。

 アプリケーションのすべてのインスタンスをアイコンとしてまとめるというWindows 7のやり方が好きではないという場合、それを変更することもできる。上記のタブにある[タスクバーのボタン]の下向き矢印をクリックし、[タスクバーがいっぱいの場合に結合]を選択すればよい。

 このダイアログボックスからは、画面上のタスクバーの場所を選択(下端、上端、左端、右端のいずれか)したり、通知領域(システムトレイ)にどのアイコンを表示させるかや、マウスポインタをタスクバーの右端に置いた際に、開いているウィンドウすべてを一時的に最小化する(デスクトッププレビュー)かどうかを設定することができる。

#3:複数のモニタに対して個別に壁紙を設定する

 Windows 7に複数のモニタを接続しているのであれば、マルチモニタサポートの改善は嬉しいニュースだろう。Windows 7で私が「本当に」気に入っているのは、他のコンピュータからリモートデスクトップ経由でWindows 7に接続した時、Vistaでマルチモニタを使っていた際にしばしば起こっていた全アイコンの並べ替えが行われないという点である。ただ、われわれの願いとは裏腹に、Microsoftはそれぞれのモニタに個別の壁紙を設定する機能をWindows 7に搭載しなかったのだ。

 私は、XPやVistaでこういったことを行うためにUltraMonを使用していたが、これは40ドルもする。今のような不況時に、こういったプログラムにそんなお金を出したいと考える人はそういないだろう。さらに、掲示板で見かけた情報によると、UltraMonはWindows 7ではまだ安定して動作していないようだ。幸いなことに、私はDisplayFusionという別のアプリケーションを見つけることができた。この無償版では複数の壁紙が設定できる。そして有償版は複数のタスクバーやウィンドウの管理機能を搭載しており、その価格はUltraMonよりも20ドル安いのである。私はこれを2台のWindows 7マシンにインストールしているが、まったく問題なく動作している。図Bを見ていただくと、さまざまな設定を行えることが判るはずだ。

図B 図B それぞれのモニタに対して個別の壁紙を設定するには、無償版のDisplayFusionを使用することができる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]