IT業界における求職者の面接力が高まってきている昨今、彼らがあなたの会社に本当にふさわしい人材かどうかを見極めることが困難になってきている。そこで本記事では、応募者の真の力を見抜く手がかりとなるような質問を紹介する。
採用面接の大きな目的は、応募者の技術的なスキルを判定することであるものの、応募者があなたの会社の文化に合うかどうかを見極めることも重要である。しかし最近では、多くの応募者が面接のコツを心得ており、よくある質問に対する答えをあらかじめ準備してきているのである。では、応募者の本質を見抜き、本当に知りたいことを知るにはどうすればよいのだろうか?以下では、面接相手の真の力を知る手がかりとなる質問を紹介している。
備考:以下に紹介する質問は、「Questions I'd like to ask the next time I'm hiring」(次回の採用面接で尋ねたい質問)という記事と、それに対するコメントを元にしてまとめたものである。
#1:スタミナはどの程度ありますか?
ここでは、肉体的なスタミナの話のみをしているわけではない(それも大切だが)。仕事がきついという理由で精神をまいらせてしまう社員にはやっていけない職場が、世の中にはたくさんあるのである。応募者に対して仕事の厳しさを知ってもらうとともに、彼らが自らの精神力についてどう評価しているのかを知ることも重要なのである。
#2:最近はどのくらい懸命に働いてきましたか?
どんなに勤勉な従業員でも、勤勉であることを求められない環境にいれば、懸命に働く習慣を失ってしまう可能性がある。そして、「惰性で働く」ことが当たり前になってしまっている応募者は、新たな職場で求められるレベルにまで自らを高めることができないかもしれないのである。一方、困難なプロジェクトへの取り組みについて熱心に語ることのできる応募者は、自ら積極的に行動し、仕事への責任感や勤労意欲という点でもあなたのチームを活性化してくれる可能性があるのだ。
#3:「ノー」と言われた時にはどうしますか?
マネージャーの仕事の多くは、十分な資金やリソースがない、あるいはアイデアや提案が十分優れていないといった理由で相手に「ノー」という言葉を告げることである。そして、「ノー」という言葉にうまく対応できない人もいるという現実を直視してほしい。応募者がこの質問に率直に答えたとしても、「ノー」という言葉を告げられた時、彼らが実際にどう対応するのかを明確に知ることはできないものの、彼らが自らの傾向を把握できているかどうかについて判断することはできるはずである。