最近出回っているデマ情報や詐欺話、噂、都市伝説に怯えているユーザーに対しては、本記事で紹介しているサイトを教え、安心させてあげるとよいだろう(またそうすることで、そのユーザーがチェーンメールをあちこちに転送するのを防ぐこともできる)。
これから述べることが、あなたの身に降りかかってきた経験はないだろうか?きついプロジェクトで作業に忙殺されているにもかかわらず、スパムとしか思えない都市伝説のチェーンメールが転送されてくる。そして転送してきた本人は、その内容の真偽を確かめたいと意気込んでいるのである。また、さらにひどい場合には、そのメールの真偽をあなたに確認することなく社内の全員に転送してしまうのだ。
社内のイントラネット使用に関するITポリシーにおいて、こういった行為の無益さをいくら力説していたとしても関係ない。また本人に対して、このようなジャンクメールは誰が受け取っても大きな迷惑でしかないということを何度説明していたとしても関係ない。どうやらこの手の人物には、そういったことが理解できないようなのである。
社外からのスパムだけでもうんざりだというのに、社内にいる人間からのスパムにも耐えなければいけないのだろうか?ITマネージャーである筆者は、騙されやすい当人を色めき立たせた都市伝説が事実ではないということを説明するために、時間を取らなければならなかった。さらに悪いことに、そのメールを転送してきた人物は会社の幹部であったため、特に丁寧に対応しなければならなかったのだ。
もちろん、仕事を妨げるこういった状況に対処するうえで重要となるのは、Googleとその検索語である。Googleが世の中に登場してから何年も経つというのに、未だにその使い方をきちんと理解できていない人の多さには正直言って驚かされる。まぁ、Googleを使いこなせていないのは、筆者と同じ会社で働いている人たちだけなのかもしれないが。
問題となる行動を起こす社員に対して勧めることのできる、参照用のウェブサイト一覧があればよいと思うことが今までに何度かあったため、そういった一覧を作成することにした。実際のところ、本記事で紹介している1番から3番のサイトだけでも十分であるが、場合によっては役立ちそうなサイトも紹介している。こういったサイトの中には読むだけで楽しめるものもあるが、そんな時間のある人がいるかどうかは疑問である。
#1:snopes.com
snopes.comというサイトは、耳にしたことのない人などいないのではないかと思うぐらい有名であり、あらゆることの真偽を確認できるサイトの先駆けである。スパマーに端を発するチェーンメールのなかには、メールの信憑性を高めるためにsnopes.comの内容をリンク付きで引用しているものもあるほどだ。もちろんsnopes.comとて、間違っていたために記載を改めたことが何度かある。また、次第に商業色を強めてきている。とは言うものの、とても完成度の高いサイトであることに変わりはない。
#2:About.comのUrban Legends
About.com内にあるUrban Legendsというサイトは、10年前から同サイトのガイドを務めるDavid Emery氏の尽力により、素晴らしいものとなっている。同氏はよくある噂や神話、いたずら、奇妙な話すべてを見つけ出し、偽りであることを明らかにするために情熱を傾けている。このサイトは筆者にとってsnopes.comよりもお気入りとなっているため、近頃ではこちらの方を人に紹介することが多くなっている。またこのサイトは、Googleの検索結果で他のサイトよりも上位に表示されることが多い。つまり、さまざまなところからリンクされたり引用されたりしているようだ。
#3:BreakTheChain.org
1999年、John Ratliff氏は同じ内容のチェーンメール(要はスパム)が何度も転送されてくることに閉口していた。その頃から同じように迷惑していたものの何もしなかった筆者とは異なり、Ratliff氏は行動を起こしたのだった。BreakTheChain.orgでは、同種のサイトの多くと同様に広告(健全な広告だ)が数多く表示されるものの、ポップアップ広告が表示されることはない。このサイトの見た目はどんどんプロフェッショナルなものになってきている。またJohn Ratliff氏の名前は、マスコミがくだらないチェーンメールについて報じる際に、信頼できる情報源として言及されることも多い。