Websenseは米国時間4月22日、国連と英国政府の複数のサイトが大量のJavaScriptインジェクション攻撃を受けていると報じた。
Websense Security labsは、悪意のあるJavaScriptインジェクションの最近の進歩を追跡している。これは、ほんの2、3週間前の4月の始めに、何千ものドメインを破った攻撃だ。現在、攻撃者はこの攻撃で用いる攻撃用のペイロードホストするハブを、新しいドメインに切り替えている。われわれは、以下で説明するような分析により、この2つの攻撃が関係していることは明らかだと考えている。過去数時間の間に、セキュリティ侵害を受けたサイトの数は10倍以上になっている。
この大量のインジェクション攻撃は、今月の初めに観測されたものに非常に類似している。ユーザーがセキュリティ侵害を受けたサイトを閲覧すると、挿入されたJavaScriptがhttp://www.nihao[removed].comにホストされている1.jsという名前のファイルをロードする。このJavaScriptのコードは次にユーザーを1.htmlにリダイレクトする(これも同じサーバ上にホストされている)。このファイルは、読み込まれると8種類の攻撃を試みる(4月初めの攻撃では、12種類の攻撃を行っていた)。攻撃はMicrosoftのアプリケーションを標的としており、特にMS07-004のVMLに関する脆弱性に対するパッチを当てられていないブラウザや、その他のアプリケーションを狙う。1.htmからはMcAfee.htmやYahoo.phpなどの名前の怪しいファイルも呼び出すが、本記事執筆時点ではこれらは動作していない。
政府に対するハッキングが一般的になっているというのは、私の気のせいだろうか?
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ