国連、英国政府サイトがJavaScriptインジェクションに

文:Larry Dignan(ZDNet.com) 翻訳校正:石橋啓一郎

2008-04-25 10:16

 Websenseは米国時間4月22日、国連と英国政府の複数のサイトが大量のJavaScriptインジェクション攻撃を受けていると報じた。

 Websenseは次のように述べている

 Websense Security labsは、悪意のあるJavaScriptインジェクションの最近の進歩を追跡している。これは、ほんの2、3週間前の4月の始めに、何千ものドメインを破った攻撃だ。現在、攻撃者はこの攻撃で用いる攻撃用のペイロードホストするハブを、新しいドメインに切り替えている。われわれは、以下で説明するような分析により、この2つの攻撃が関係していることは明らかだと考えている。過去数時間の間に、セキュリティ侵害を受けたサイトの数は10倍以上になっている。

 この大量のインジェクション攻撃は、今月の初めに観測されたものに非常に類似している。ユーザーがセキュリティ侵害を受けたサイトを閲覧すると、挿入されたJavaScriptがhttp://www.nihao[removed].comにホストされている1.jsという名前のファイルをロードする。このJavaScriptのコードは次にユーザーを1.htmlにリダイレクトする(これも同じサーバ上にホストされている)。このファイルは、読み込まれると8種類の攻撃を試みる(4月初めの攻撃では、12種類の攻撃を行っていた)。攻撃はMicrosoftのアプリケーションを標的としており、特にMS07-004のVMLに関する脆弱性に対するパッチを当てられていないブラウザや、その他のアプリケーションを狙う。1.htmからはMcAfee.htmやYahoo.phpなどの名前の怪しいファイルも呼び出すが、本記事執筆時点ではこれらは動作していない。

 政府に対するハッキングが一般的になっているというのは、私の気のせいだろうか?

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]