オープンソースソフトウェア(OSS)のリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)といえば「MySQL」や「PostgreSQL」が有名だ。その性能の高さや安定性が知れ渡るにつれて、企業内の基幹系システムにも導入されつつある。
そうした実績から、コストの高い商用のRDBMS「Oracle DataBase」(Oracle DB)からMySQLやPostgreSQLに移行したいとは思っていても、大きな課題にぶつかることになる。Oracle DBをベースにしたアプリケーション群をどうやって移行すればいいのか、という課題だ。
そうした課題に対して有力な解決策の一つになりうるのが、コンテンツ・ロジスティック・リナックス(コンテンツ・ロジ)が提供する、OSS発の商用RDBMS「EnterpriseDB Advanced Server」(EnterpriseDB)だ。同社で執行役員を務める八神善彦氏は、「EnterpriseDBの潜在市場はかなり大きなものになると見ている」と今後の展開に期待を寄せている。
5分の1以下の価格
EnterpriseDBは、PostgreSQLをベースに、米EnterpriseEBが開発しているRDBMS。コンテンツ・ロジでは、この11月にEnterpriseDBと日本国内での販売権を獲得している。
このソフトのユニークなところは、Oracle DBとの互換性があるという点だ。つまりは「Oracle DBベースのアプリケーション群を変更することなく、EnterpriseDBに切り替えることができる」(八神氏)のである。このことは、企業ユーザー内のOracle DB開発技術者やDB管理者の技術を継承可能ということでもある。
このユニークさを強調しているのが、その価格の安さだ。「Oracle DB Enterprise Edition」の価格が1プロセッサあたり500万円であるのに対して、EnterpriseDBの価格はCPU1ソケットあたり78万円となっている。Oracle DBの価格体系はさまざまな要素が絡むことから、単純な比較は慎まなければならないが、それでも5分の1以下という価格設定に魅力を感じざるを得ないところだろう。
MySQLよりもスケーラブル
その性能について八神氏は「欧米ではMySQLよりもスケーラブルと評価されている」と紹介し、「MySQLと比較して2倍のパフォーマンスを実現している」と説明している。また、日本では馴染みの深いPostgreSQLをベースにしていることから、触りやすいという利点もあるだろう。PostgreSQLは本格活用する前にチューニングが必須となっているが、「EnterpriseDBは、最初からチューニングが施されているので、導入後すぐに性能を出すことができる」(同氏)と、そのメリットを強調している。
| 最大DBサイズ | 無制限 |
| 最大テーブルサイズ | 32テラバイト |
| 最大行サイズ | 1.6テラバイト |
| 最大フィールドサイズ | 2Gバイト |
| 最大行数/テーブル | 無制限 |
| 最大列数/テーブル | 1600以上 |
| 最大インデックス数/テーブル | 無制限 |
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