ワシントン州レドモンド発--Steven Sinofsky氏は、Jim Allchin氏からWindows開発の指揮を引き継いでから、一般の人々のレーダーからほとんど姿を消す選択をしている。
彼は「Windows Vista Service Pack 1」のリリースや「Windows 7」の開発を怠って沈黙していたわけではなかった。単に製品の開発が十分に進展するまでその製品について語りたくないというだけなのだ。Sinofsky氏は2007年、Windows部門の同僚にあてたブログで、自分が公の場で沈黙を守っている理由を説明し、同僚たちも自分にならうように要請した。
「会社によるこの種の情報公開に対する『弾圧』は『古くさい』ものであり、企業の透明性が求められている時代にはわれわれは常にオープンであるべきだと多くの人々が考えていることはわたしも分かっている」とSinofsky氏は書いている。「しかし企業は実際には透明なのではない。半透明なのだ。どの企業にも目に見える部分と目に見えない部分がある」(Sinofsky氏)
しかしSinofsky氏は公の場での沈黙を少しだけ破ろうとしている。Windows 7の重要な詳細事項のいくつかを語り(Sinofsky氏はWindows 7は2010年1月までにリリースされるだろうと改めて述べた)、なぜそれほどまでに公の場で口を閉ざすのか理由を説明した。
Sinofsky氏は先週、CNET News.comとの独占インタビューで、Windowsの新しいバージョンは互換性の課題を増加させかねない新しいドライバモデルなどを追加せずに、いかにVistaのアーキテクチャの変更の上に構築するべく設計されるのかについて語った。以下の内容はインタビューを編集したものだが、それでもかなり長い対話を収録している。
--Windowsの以前のバージョンのリリース前とは対照的にWindows 7についてはあまり多くの話が聞こえてこないのですが、それはなぜですか。
Sinofsky:われわれは常にエンジニアたちと同じように、自分たちが実行している作業について語りたくて仕方がないのです。しかし、一方、われわれは自分たちがWindowsとPCの全体的なエコシステムの一部であるという責任も強く感じています。情報を公開するときには、われわれが提供する情報が正確かつ信頼性の高いものにしたいと思っています。さらに、フィードバックがわれわれの計画に対して真剣に取り入れられるようなフィードバックのメカニズムを築きたいのです。「Windows Vista」で学んだ教訓の一部に対するわれわれの対応は、Windows 7のすばらしい計画を策定するわれわれの戦略に生かされていますし、エコシステムのすべてのパートナーとは非常に周到な方法で協力しています。そのために最終的な結果はわれわれの全員にとって非常に前向きな体験となっています。
--そのことと、人々が将来のWindowsに投資する価値があるかどうかを確かめられるようにすることを、どのように両立させるのですか。
Sinofsky:それは大変良い質問です。あなたが「人々」という場合、多くの種類のオーディエンスが存在すると思います。われわれがやろうとしていることは、対応するべき多くの種類のオーディエンスのおのおのに対して周到な態度で接することであり、われわれがWindowsの将来やPCの将来について持っている楽観的な考えを理解し、それを共有してもらえるような情報を彼らに提供することです。したがって、それは対象とするオーディエンスごとに異なる質問なのです。
関連情報
-
「Windows 7」への軽量カーネル搭載は見送りか--MS開発トップが明らかに
UPDATE マイクロソフトのWindowsの開発トップとのインタビューにおいて、次世代版Windowsである「Windows 7」に関する概要が明らかになった。2010年1月がリリース時期に定められており、軽量化カーネル「MinWin」については、搭載が見送られる。 - MS開発トップが語る「Windows 7」(中編)
- MS開発トップが語る「Windows 7」(後編)
- Microsoft
- Apple
「新しいOSの選択肢」 の新着情報
-
マイクロソフト、「Exchange 2007」サポート方針を180度変換へ
マイクロソフトは、「Exchange 2010」へのアップグレードを促進するため「Exchange 2007」で「Windows Server 2008 R2」に対... - MS、11月の月例パッチで「Windows」「Office」の脆弱性を修正すると事前通知
- モジラ、「Firefox 3.5.5」をリリース--3件のバグに対応
- 「Windows 7」販売本数、「Windows Vista」の234%増--米調査
- アステラス製薬がWindows 7を早期導入する理由--バルマー氏がCIO向けに講演
- 新しいOSの選択肢 一覧へ »
「インタビュー」 のバックナンバー
-
Google Mapsで紛失パソコンを表示、国境越えて回収--Absoluteの新サービス
PCの追跡、管理、保護サービス「Computrace」を提供するカナダのAbsolute Softwareが日本進出を果たした。盗難あるいは紛失PCを国境を超えて回収するチームを擁している。 -
Linux躍進の背景にある3つのトレンド--Linux Foundation幹部が語る
-
環境や社会的責任への配慮は企業価値を高める--SAPのサステナビリティ戦略
-
景気低迷の今だからこそムダのないIT環境の実現が不可欠:CA
-
マカフィー、iPhone向けセキュリティソフトは企業向けから展開
- インタビュー 一覧へ »
-
日本モバイルインターネット端末市場分析 〜2008〜2012年のMID及びスマートフォン...
- 中堅企業におけるテクノロジーと成長
- 企業コスト削減の傾向と対策 〜最新アプローチのトレンド〜
- 電力消費量を可視化〜!身近なPC管理から始めるグリーンIT統制〜
- 自動車業界におけるトレンドと課題 −グローバルな成功へと導くソリューション− I...
- ITコスト削減の傾向と対策 〜情報システム部様限定〜
- パンデミックでも社員を守り業務継続を支援する
- iPhoneをビジネスで活用する時代へ〜ビジネス&モバイルのミライ〜
- 大容量ファイル、機密情報データの受渡しに! ~~ ファイルエクスプレス ~~
- VMware ESX ServerやCitrix XenServerの仮想環境を丸ごとバックアップ・復元
企画特集
-
進むストレージ環境の見直し
仮想環境に最適なiSCSIストレージLeftHandのメリット -
100万円で実現!中小企業の情報漏えい対策
中小企業の課題!?セキュリティ管理者不在でも大丈夫 -
企業ITシステムの企画、構築、運用のイロハ
戦略的なITシステムのために、今考えるべきポイント -
大丈夫?あなたの会社のセキュリティ対策
中堅・中小企業のネットワーク・セキュリティを考える -
【最終警告】パンデミック対策特集
サービス品質を保証するためのリスクマネジメントとは -
マネジメントの「コラム」と「コネタ」
今日のキーパーソンは誰? -
―エン・ジャパン厳選求人☆毎週更新―
ハンゲームの社長が語る・人材とサービスの在り方 -
最大32個のセンサーが電力を徹底管理!
『省エネ性能』追求HPx86サーバー徹底レビュー -
求めているのはSIerのエンジニア!!
連載インタビュー第1話、グリーCTO藤本氏が語る -
J-SOX法制定により内部統制の整備が急務に
重要性高まるActive Directoryの課題と対処法を公開中 -
情報漏えいを食い止める!
証跡としての信用力を高めるメールアーカイブとは? -
急増するオンライン犯罪への解決策!
オンラインサービス保護ソリューション -
VMware OEMベンダー6社を独占インタビュー
IBM、HP、NEC、DELL、日立、富士通のVMwareの取り組み
-
9. 出荷準備はOK?
この3分間のビデオは、あなたがソフトウェアを出荷する前に、データレー... -
10. Parallel Debugging Extensions
この3分間のビデオは、並列アプリケーション内のそうでなければ発見しが...
