夏休み企画:PSPのお手軽ロボットプログラミングでマイコン少年魂を思い出せ!

高橋美津

2006-08-17 17:42

 ZDNet Japan読者の中には、かつて「マイコン少年」だったという人も多いことだろう。かくいう筆者も、中学生のころには、カシオ計算機の「PB-100」という電卓のようなコンピュータで、BASICの小さなプログラムをいくつも作っては、カセットテープにセーブし、雑誌に投稿するような少年時代を送っていた。

 今でこそ、プログラムを書くことはなくなってしまったが、PCとの組み合わせでプログラミングが可能なホビーロボットである「LEGO MindStormsシリーズ」などに、ついつい心動かされてしまうのは、その当時の血が騒ぐからかもしれない。

 MindStormsに関しては、気にはなりつつも、なかなか買ってきて遊ぶというところまでには至らなかったのだが、先日、ソニーの携帯ゲーム機「プレイステーション・ポータブル」(PSP)でお手軽にロボットを組み立てて、プログラミングができるソフトが発売されているというのを聞き、早速買ってきて遊んでみた。元気というメーカーが出している「カルネージハート ポータブル」(CHP)というゲームがそれだ。

CHP画面1 PSP用のゲームである「カルネージハート ポータブル」。「たかがゲーム」と侮るなかれ。ゲーム感覚で戦闘用ロボットの複雑な「思考」を設計し、動作をシミュレーションできる奥の深いソフトウェアなのだ。
 開発元は、PC用で人気を博した鉄道経営シミュレーションゲーム「A列車で行こうシリーズ」などで知られるアートディンク。カルネージハート自体も、1作目が1995年にプレイステーション向けに発売され、その後多くの続編が発売された人気シリーズである。

 ゲームの内容を簡単に説明すると、プレイヤーが思考をプログラムした仮想のロボットを他のロボットと戦わせ、勝利することが目的となる単純明快なもの。ロボットをリアルタイムで操作するのではなく、思考を事前にプログラムとしてセットしておき、戦闘が開始されてからは、戦闘の様子と結果を「見るだけ」になるというのがミソだ。

 ロボットの外装や装備する武器といったハードウェアもさまざまな組み合わせの中から選べるが、最終的なロボットの強弱は、プレイヤーが設計するソフトウェアの内容に大きく依存する。プレイヤーのプログラミングセンスによって、出来上がるロボットには無数の個性が生まれるのである。

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