MongoDBは、データベースストレージエンジンを開発するWiredTigerを買収したと発表した。1カ月足らず前に、「MongoDB」のバージョン2.8でストレージエンジンの「WiredTiger」がサポートされたことが発表されたばかりだ。
この買収(条件は非公開)により、WiredTigerの共同創業者であるKeith Bostic氏とMichael Cahill氏、およびそのスタッフも、MongoDBに移る。
Bostic氏とCahill氏は、人気の高いオープンソースライブラリ「Berkeley DB」の開発者でもある。
バージョン2.8がWiredTigerに対応したのは、書き込みが多いワークロードを扱う際のMongoDBの性能を大きく向上させるためだ。同社はWiredTigerについて、高性能、高スループットの最新のストレージエンジンだと述べている。
MongoDBはWiredTigerによって、データ圧縮とレコード単位のロックに加え、多重バージョン並行処理制御(MVCC)、マルチドキュメントトランザクション、ログ構造化マージツリー(LSMツリー)のサポートなどを実現し、挿入の頻度が高いワークロードに対応する。
MongoDBは、データーベースの人気ランキング(2014年12月時点)で「Oracle」「MySQL」「Microsoft SQL Server」「PostgreSQL」に次ぐ5位で、NoSQLデータベースとしてはトップにランクされている。
WiredTigerは今後も積極的に開発が続けられ、MongoDB 3.0ではデフォルトのストレージエンジンになる予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。