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ナレッジマネジメント革新フォーラム2007 〜KM2.0へのパラダイムシフト〜

ウチダスペクトラム

ESPがナレッジマネジメントを革新
不要な情報を排除し、真に価値の高い
情報検索環境を実現するSMART/InSight
---ウチダスペクトラム

岡崎勝巳(ロビンソン)
2007/03/09 18:00

 2007年問題などを背景に、企業では情報共有を推進する必要性がさらに高まっている。そこで今、企業の注目を集めているのがESP(Enterprise Search Platform)だ。では、ESPを利用することで果たして起業はどのようなメリットを享受することができるのか。ESP製品「SMART/InSight」の開発元であるウチダスペクトラムでSMART/InSight事業推進グループ執行役員を務める長尾唱氏が、ESPが必要とされる背景と、SMART/InSightが企業にもたらすインパクトについて語った。

膨大な情報の中から真に
必要なものの検索を可能にするESP

ウチダスペクトラム SMART/InSight事業推進グループ 執行役員 長尾 唱氏 ウチダスペクトラム
SMART/InSight事業推進グループ
執行役員
長尾 唱氏

 情報をいかに組織全体で共有するか――。ナレッジマネジメントの実現を通じた競争力の強化に向け、企業が長らく取り組んできた課題の1つだ。そして今、情報共有の必要性はますます高まりつつある。ウチダスペクトラムの長尾唱氏は、その理由の1つとして企業が直面する2007年問題を挙げる。

 企業には長年の業務を通じて、さまざまな情報が蓄積されてきた。
しかし、一般的にそれらは約10%程度しか文書化されていないと見られ、ほとんどの情報は個々の社員に属しているのが実状だ。今後、多数の社員が定年を迎える中で、そうした社員が蓄積してきた情報を社内に引き継ぐことが、競争力を避けるためにも欠かすことができない。

 一方で、企業内に蓄積される情報が爆発的に増えていることも、ナレッジマネジメントの徹底はますます困難になっている理由として挙げられる。顧客や競合他社、市場に関する情報はもはや社内にあふれているものの、断片化したり誤りを含んだものも多く存在することが、価値の高い情報を見つけるにあたっての障害になっているからだ。

 これらのことを踏まえて、長尾氏は次のように強調する。
「多くの企業ではニーズに応じて機能を拡張してきた結果、個々のシステムがいわばサイロ状に孤立しており、データのリアルタイムな一元管理が極めて困難になっている。このような状況で情報共有の高度化を図るためには、膨大な情報の中からピンポイントでの情報の絞り込みや、リアルタイムでの情報検索を可能にするESPが不可欠。いわば、ESPによってナレッジマネジメントの革新が可能になるわけだ」

情報活用に向けたサイクルを
円滑に回すことが可能に

 企業での情報活用を支援するため、ウチダスペクトラムが現在、積極的に提案活動を展開しているESP製品が「SMART/InSight」である。長尾氏によると、同製品は情報活用に向け社内外の多様な情報の「集約/統合」、「発見/発掘」、「モニター/分析」、「共有/コラボレーション」などのプロセスを一連のサイクルとして処理し、情報活用の高度化を促進するものだ。

 もっとも、サイクルを円滑に回すためには、個々のプロセスが抱える各種の課題を解決する必要がある。例えば、集約/統合プロセスでは、すでに述べたように個々のシステムがいわば分断された状況下で、各システムに蓄積されたあらゆる形式の情報を効率的に整理/統合できなければならない。これに対し、SMART/InSightでは各データベース内の情報を管理するインデックスを作成することで、あらゆる情報の一元管理を実現したり、タグ情報をユーザー自らが付加することで、フォクソノミーを用いた情報を分類したりすることができる。ロット番号など各システムで共通して使われているデータ項目を活用することで、分散管理された情報の関連性を把握する、いわゆるデータチェイニングも可能になる。

 また、同製品で注目されるのが、インデックスの作成にあたって不要な情報をロジックに基づき排除できる機能を備えていることだ。これにより、今後、社内の情報がさらに増加しても、価値あるものだけを検索結果として表示することができるようになるわけだ。

 「SMART/InSightではサーチエンジン内に、ドキュメントプロセッシングパイプラインと呼ばれる情報を取捨選択するためのロジックを搭載している。このロジックがあることで、社員が情報に付加したタグやコメント、さらに情報へのアクセス権限などを基に、社員が本当に必要とする情報を提供するためのインデックスができる」(長尾氏)

 一方で、情報活用を促進するためには、システムの使い勝手の高さも重要な要素となる。これに対して、SMART/InSightでは検索に慣れていない社員でも情報を容易に必要な情報を見つけられるように、“検索方法”を登録できるほか、新たに情報が作成された際には、RSSでそのことを社員に通知することもできる。情報の数を時系列で把握するなど、多彩な分析機能も備えているほか、ドリルダウン検索で情報の深堀りも容易に行えるなど、ユーザーインタフェースの使い勝手も高い。さらにブログなどと連携し、社員が社内に容易に情報を発信できる環境も整備できる。

 このように、SMART/InSightには情報の集約/統合から共有/コラボレーションまでの一連のサイクルを円滑に回すための工夫が多数凝らされており、同製品を導入することで企業は集合知を効率的に形成できるようになるわけだ。

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